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【KDDI】株価下落中のKDDI!落ちるナイフなのか?最新株価チャート分析

こんにちは!総合商社マンです!ガースーこと菅官房長官から大砲を喰らって以降、株価下落が止まりません!そんなKDDIの最新株価チャートを見てみましょう!

 

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株価続落中のKDDI

KDDIの株価が続落しています。安倍首相退任表明の菅官房長官による「携帯料金高すぎ」発言でKDDIの株価下落が始まり、一度は持ち直しかけたものの売り圧力に負けて下落がとまっていません。

 

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株価(9/14終値):2,832円(前日比▲89円 ▲3.05%)

年初来高値:3,451円(2020/2/12)

年初来安値:2,658円(2020/3/19)

PER:10.18倍

PBR:1.47倍

配当利回り:4.24%

 

今日一日だけ見ても3%超えの下落、一時は本日安値で2,800円ちょうどを付けて2,700円台突入ぎりぎり直前でなんとか踏み止まった状況です。

ちなみに今日の下落はネットニュースでは「菅新政権誕生の可能性が極めて高いことから、事業環境の悪化が懸念された」ことが理由のようです。

もう菅政権が誕生することはだいぶ前から分かっていたことなので何を今更って感じですが、株価が全てなので、受け止めるしかないですね。笑

まだ3月のコロナショック時の年初来安値2,658円までは下がっていませんが、最新のチャートがどのような状態になっているのかを見ていきたいと思います!

 

尚、最新のKDDIの業績を見たい方は以下記事に纏めていますので御覧ください。 

www.sogoshoshaman.com

  

KDDIの最新株価チャート分析

KDDIの最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。 

前回ガースー砲を喰らってしまった9/6にも株価分析をしていたので(以下記事)、その時からの状況変化にも焦点を当ててみますよ。

 

www.sogoshoshaman.com

 

今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。

  1. RSI
  2. 一目均衡表
  3. MACD

また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。

 

 

RSI

RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。

RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。

RSI<30  :売られ過ぎ

RSI 30~40  :少し売られている

RSI 40~60  :だいたい中立

RSI 60~70  :少し買われている

70<RSI    :買われ過ぎ

この数字を参照しながらKDDIのRSIを見てみましょう。

 

kddi-rsi-20200914

このチャートの下部分がRSIの推移です。

  • 14日の短期線(紫線):19.61(前回:18.54)
  • 25日の中期線(緑線):23.76(前回:25.09)

前回に引き続き14日どちらの線も30を切っており、「売られ過ぎ」の状況を示しています。ただ、14日線は前回の18.54より数値は改善している点は注意が必要ですね。

また過去に目を向けると底を付けるときはだいたい14日線のRSIが10~11まで下落している点も考えると、この「売られ過ぎ」水準という言葉だけを鵜呑みにはしないほうが良いかもしれません。

  

一目均衡表

続いてKDDI株を一目均衡表で見てみましょう。こちらです。

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一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。

  1. 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。ちょっとごちゃっとしていて分かりずらいのですが、前回記事の時点で緑色の赤線より下に僅かに落ちてデッドクロスが発生しましたが、足元の続落で緑線が下に大きく下落し、下落トレンドがより顕著になりました。
  2. 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。これまた26日前の株価よりもピンク線がおもいっきり下にありますね。ここでも下落トレンドを示唆しています。
  3. 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になりますが、前回記事で雲の下に落っこちた後、今現在も雲の遥か下にあります。ここでも下落トレンドを示唆しています。

雲の下値は現在3,200円程度にありますが、将来に目を向けると雲が一気に下に落っこちてきますので、早めの株価回復を期待したいところですが、下落トレンドサインのオンパレードですね。

 

MACD(マックディー)

最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。

 

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下の部分がMACDチャートです。

KDDIのMACDは5月以降方向感が出ずにしばらくもみくちゃしていた状況でしたが、先日の暴落でMACDがデッドクロスをして以降(先日の記事)、見事に綺麗な下落トレンドシグナルを発信しています。

やはりMACDは結構当たりますね。

 

結論:下落トレンドのオンパレード。しばらく様子見が吉か

今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。

  1. RSIは足元の下落で「売られ過ぎ」水準だが、過去に目を向けるとまだ過熱感弱いか。
  2. 一目均衡表は3点において全て下落トレンド示唆。
  3. MACDも前回デッドクロスして以降下落トレンドを継続示唆。

こんな感じ。今のところチャート的には反転の兆しがあまり見えませんね。

信用倍率も9.76倍となり、ここにきて急増してきているのも需給の悪化要因として気になります。今回見てきたチャート以外に個人的に注目しているのは出来高の部分です。これは冒頭に貼ったチャートですが、その下の部分が出来高です。

 

kddi-chart-dekidaka-20200914

これを見ると今日の出来高は先日の暴落まではいきませんが大きく上昇していますね。大きく売られているので出来高増えたわけですが、これがセーリングクライマックスとなって窓埋めにいってくれれば素晴らしいですが、下落の要因がガースー砲による「業績悪化懸念」なので、業績悪化がどの程度なのかが見えないと(本当にするのかしないのか含め)株式市場は不確実性を嫌うのでしばらく手は出さないほうが賢明かもしれませんね。

前回記事でも書きましたが、個人的には今後5Gの成長等も期待出来るので、参入のタイミングは引き続き見計らいたいなーとは思っています!

 

先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。

 

 

初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ!

  

ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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