こんにちは!総合商社マンです!丸紅の最新の株価チャートを分析してみたよ!お?ゴールデンクロス発生か!?
丸紅の今期業績予想
株価を見る前に丸紅の今期業績予想を簡単におさらいしておきましょう。丸紅は5/7に2019年度の業績発表と共に今期である2020年度の業績予想を公表しています。内容はこちらのスライドをご覧ください。
※丸紅ホームページより抜粋
このスライドの一番右側が2020年度業績予想となっています。当期純利益は2019年度の▲1,975億円という巨額赤字から一転、1,000億円の黒字予算となっています。V字回復のように見えますが、巨額赤字に転落する前の2017年、2018年は2,000億円を超える税後利益を叩き出していましたので、それと比較してしまうと物足りなさを感じてしまう業績予想ですね。
2019年度決算及び今期業績見通しの詳細については以下記事に纏めていますので御覧ください。
尚、丸紅の2020年度第1四半期決算発表は8/4(火)11:00の場中に予定されていますよ。
🔥2020年度第1四半期🔥
— 総合商社マン (@sogoshoshaman) July 10, 2020
【総合商社決算発表スケジュール】
7/31 13:30 三井物産
7/31 16:00 豊田通商
8/4 11:00 丸紅
8/4 12:30 双日
8/5 13:00 伊藤忠商事
8/7 13:30 住友商事
8/13 14:00 三菱商事
三菱商事の日程も遂にリリース。
ここで業績予想出すのかな。
さて、そんな丸紅株ですが、現在の株価が買いなのか、売りなのか、という点を株価チャートから読み取ってみましょう!
丸紅の最新株価チャート分析
丸紅の最新株価チャートを分析して、現在の株価は買いなのか売りなのかを見てみたいと思います。丸紅の配当利回りは現在総合商社の中では最も低い3%程度となっていますね。
🔥総合商社配当利回りランキング🔥
— 総合商社マン (@sogoshoshaman) July 13, 2020
三菱商事 5.88%
住友商事 5.59%
三井物産 4.99%
双日 4.22%
豊田通商 3.98%
伊藤忠 3.72%
丸紅 3.06%
※7/13終値で計算
※双日は配当未発表なので10円で仮計算
さ、そんな丸紅の株価を分析してみましょう。この記事を書いている7/14終値は493.6円となっています。
コロナショックで暴落した際の年初来安値は456円で、暴落前の年初来高値は830円でしたので、ほとんど反発していないほぼ半値レベルで放置されているような状況です。
さて、今回見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを想定した分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながら丸紅のRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。現在丸紅のRSI短期の14日線(紫)は53.84となっており、「だいたい中立」の水準です。中期の25日線(緑)も49.08でこちらも「だいたい中立」という水準です。 特にRSIから割安感というのは出ていないことが分かります。
一目均衡表
続いて丸紅株を一目均衡表で見てみましょう。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。残念ながらこの点においては6/22にデッドクロスが発生して以降「下落トレンド」が継続している状況です。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンで、現在の株価が26日前の株価よりも低い位置にあることが分かります。これは下落トレンドを示唆していますね。
- 現在の株価と雲の関係を見ることで株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になりますが、丸紅の株価は現在この雲の下に位置しています。これも下落トレンドサインです。ただし、雲の下値が切りあがり始めているので、仮に上昇となるとひとまず上値目途は516円あたりかなと予想されます。ただし、雲が非常に薄いので仮に雲を上に抜けてもすぐにまた下に転落し易い状況。ですので不安定な動きになる可能性が高そうです。もちろん上に行かず下値模索もあり得ます。
下落トレンドを示唆するサインのほうが多い状況ですねー。少し先の雲の動きを見ても7月末までは雲の薄い状態が継続するので、判断がし辛いところです。
MACD
最後にMACDを見ておきます。この指標では上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。こちらをご覧ください。
下のチャート部分がMACDの部分です。赤線がMACD、灰色線がシグナル線と呼ばれるものです。見えにくいのですが赤と緑の棒線グラフのところに0ラインという基準線が隠れています。
分かりづらいのですが、MACDにおいては赤線が灰色線を上に抜けるゴールデンクロスが発生しています!!先日の三菱商事チャートと似たような状況ですね。他の指標で売りサイン出まくりの中でMACDだけゴールデンクロス発生なので、ダマしの可能性はありますが、MACDはダマシが少ないと言われる指標の一つと言われています。もう少しMACD以外の指標でも明確にトレンドサインが出たらインしても面白いかもしれません。
結論:まだ疑心暗鬼
今回3つの指標を見ましたが、RSIは中立、一目均衡表は下落トレンドシグナルだらけ、そしてMACDはゴールデンクロス達成と、各シグナルが入り乱れていますので、チャートからは正直自信を持って「割安」、「買い」という判断はし辛く疑心暗鬼です。加えてあと数週間で今期の第1四半期業績予想の発表もあります。そこに向けて期待から買われてMACD以外でもシグナル点灯となったタイミングでインをしても面白いかなと超個人的な印象です。
決算期待から買われるのでは?と思う根拠ですが、丸紅は今期1,000億円という業績予想を公表済ですが、その前提の油価がWTI20ドルと非常に低く置いています(足元の油価は40ドルとほぼ2倍)。もちろん原油ビジネスだけやっているわけではないので、コロナ第二波の他事業への影響も考慮する必要はありますが、この原油価格前提の低さから買われる可能性は多少あるかなと(既に織り込み済の可能性もあるので注意)。
コロナショックから株価が全然立ち直っていない出遅れ銘柄の一つですので、今後の株価動向に個人的に疑心暗鬼ながらも注目をしていきます!
最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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