こんにちは!総合商社マンです!三井物産が2021/6/24に自社株買い終了をプレスリリースしたよ!
三井物産が自社株買い終了をプレスリリースを発表(6/24)
三井物産が6/24に自社株買い終了に関するプレスリリースを発表しました。
三井物産は2021年4月30日に20年度通期の決算発表を行った際に総額500億円の自社株買いを発表していましたね(詳細は以下記事)。
今回発表したのは2021/6/1~6/23の期間での自社株買い進捗状況と、自社株買い全体の最終的な結果という内容になります。
詳しいリリース内容を見る前に、三井物産が行っていた自社株買い概要を簡単におさらいしておきましょう。
【2021年4月30 日開催の取締役会における決議内容】
- 取得対象株式の種類:当社普通株式
- 取得し得る株式の総数:3,000 万株を上限とする発行済株式に対する上限割合1.8%)
- 株式の取得価額の総額:500 億円を上限とする
- 取得期間:2021年5月6 日~2021年6月23 日
- 取得方法:東京証券取引所における市場買付
総額500億円、発行済株式に対する上限は1.8%という内容ですね。ちなみに三井物産は今年の2月にも同額500億円の自社株買いを発表して、4月末に買付を終えて終わった直後に、今回の自社株買いをおかわりしてくれたものです。笑
そして5月の買付結果は以下の通りでした。
- 5月買い付け額:約267億円
- 取得した株数:10,973,400株
- 取得平均価格:2,432円
総額500億円の内、267億円を買付しており、平均取得価格は2,432円でした。そしてその残り233億円を6月側で取得したということですね。
三井物産は今期は資源価格、特に三井物産の得意とする鉄鉱石の上昇を追い風に過去最高益の4,600億円を計画しており、加えて資源価格次第では上方修正もあり得る状況で勢いが出てきていますので、株主への還元にも力を入れているということでしょうね。最後に最新の三井物産のコンセンサス情報も見てみます。
はい、ということでそんな三井物産のプレスリリースの内容を早速見てみましょう!
※当記事掲載のスライドは三井物産のプレスリリースからの抜粋です。
三井物産のプレスリリースの内容(2021/6/24)
三井物産が2021/6/23に出したプレスリリースの内容を見てみましょう。
6/1~6/23の期間の自社株買いの進捗状況はこちらです!
- 6月買い付け額:約233億円
- 取得した株数:9,198,000株
- 取得平均価格:2,534円
株価上昇もあり5月の取得平均2,432円よりも高い買付となっていますが、しっかりと期限までに500億円全ての買付を行ってくれました。
そして最終的に5月と6月に行った自社株買い結果が以下の通りです。
- 取得総額:約500億円
- 取得した株数:20,171,400株
- 取得平均価格:2,479円
3,000万株(1.8%)を上限としていましたが、最終的に取得した株数は2,017万株となりましたので、ざっくり発行済み株式総数に対する割合は1.2%程度という結果であることが分かります。
最後に:三井物産の株主還元&最新市場コンセンサス
今回三井物産の自社株買い状況のリリース内容を見てきましたが、500億円分をしっかり買付してくれましたね。自社株買いを発表しても買付をしない商社もいたりするので株主にとっては嬉しいですね。笑
ちょっと株主との約束守れなかったからって泣くな。パパなんて自社株買い発表しちゃったけど、そもそも買う気ゼロだぞ。 pic.twitter.com/7MislpuYec
— 総合商社マン (@sogoshoshaman) June 6, 2021
さて、上段はさておき(笑)、ここで三井物産の株主還元方針について見ておきましょう。こちらが先日の決算発表時に公表された資料スライドの抜粋です。
- 20年度配当金は従来予想の80円から85円に増配。
- 21年度配当金は90円に前期比+5円増配。
- 新たに最大500億円の自社株買い実施を決定。(←今回記事)
資源高を追い風に増益、増配、自社株買いとイケイケの状況であることが分かります。そして三井物産が最重要視しているキャッシュフローも増収傾向で、株主還元の引き上げを目指すことを公言してくれていますね。
三井物産の課題は資源に利益が偏重し過ぎているということでご多分に漏れず非資源分野の強化を打ち出しており、今後の収益安定化の鍵を握っています。
一方で、資源価格、特に三井物産の強みとする鉄鉱石や原油価格上昇もあり、それが三井物産の業績にかなり追い風になってきている点は注目に値します。
こちらが先日ツイッターで呟いた各社の最新市場コンセンサスです。
総合商社業績予想と最新コンセンサス
— 総合商社マン (@sogoshoshaman) June 22, 2021
※6/22時点の楽天証券掲載情報
✅伊藤忠5500億円(5578億円)
✅三井物産4600億円(5162億円)
✅三菱商事3800億円(4561億円)
✅丸紅2300億円(2602億円)
✅住友商事2300億円(2386億円)
✅豊田通商1500億円(1640億円)
✅双日530億円(530億円)
物産、商事の上振れ大😎
御覧の通り、今期の三井物産の会社発表業績予想が4,600億円である一方、市場コンセンサスは5,162億円とかなり上振れしてきていることが分かります。資源に偏重していると資源価格が下がった時のネガティブインパクトは強い一方、当然ですが、資源価格上昇時の爆発力にはやはり目を見張るものがありますね。
1位の伊藤忠が5,500億円という業績予想で、三菱商事の市場コンセンサスも4,561億円とじわじわ上げてきています。トップ3の業績争いからますます目が離せません!!
最後に、その総合商社トップ3である三菱商事、伊藤忠商事、三井物産をポートフォリオのど真ん中に置いている私総合商社マンの最新投資ポートフォリオを以下記事で公開しているので興味あれば御覧ください。
上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。ビットコインに関しては最近は本当に話題が欠かないですね。年明けてからだけで以下の様な出来事が起きています。
- JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表。
- イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
- 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
- VISAも仮想通貨に参入
- 米コインベースがナスダックに上場
次のイベントは米フィデリティのビットコインETF承認が行われるかどうかですね。
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ということで、以上になります!
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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