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【オリックス】20年度第1四半期決算概要!今期配当維持に向けて好調な滑り出し!?

こんにちは!総合商社マンです!オリックスが20年度1Q決算を発表しました!堅調な滑り出しといえる決算内容です!

 

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オリックスが20年度第1四半期決算を発表

オリックスが本日8月4日引け後の15:30に20年度第1四半期の決算を発表しました。オリックスは5/21に2019年度決算を発表しましたが、その際今期の業績予想は未定としており、また配当についても未定としている状況なので、1Q決算は特に注目を浴びていますね。

そんなオリックスの20年度1Q決算の内容をオリックスが発表した決算資料を眺めながら結果がどうだったのか見ていきたいと思いますよ!それでは参りましょう!! 

 

20年度第1四半期決算概要

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オリックスの20年度第1四半期決算の概要を早速見て行きましょう。

定量面を中心に見ていきます。まずこちらのスライドをご覧ください。

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 ポイントを箇条書きします(このスライドに非記載の情報も一部含みます)。

  1. 営業収益(売上)は前年比▲2%と微減。
  2. 営業利益は前年比▲39.8%の676億円。
  3. セグメント利益は前年比▲29%の754億円。
  4. 当期純利益は前年比▲27.7%と500億円。

減益だらけに見えるものの、個人的には思いの外堅調な印象を受けました。理由は後述します。

もう少し数字を詳しく見てみましょう。セグメント利益の内訳に関するスライドです。※セグメント利益というと分かりにくいですが、事業別の利益と考えれば良いと思います。

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ポイントを箇条書きします。

  1. セグメント利益は前年比29%減益(▲308億円)の754億円。
  2. 内、一過性ではないベース利益は前年比▲23%減益(▲185億円)の605億円。
  3. 一過性の売却益は前年比▲45%減益(▲122億円)の150億円。

いずれにおいても前年比大きく減益となっています。この▲308億円の内、コロナ禍の影響はどの程度だったのかを説明したスライドがこちらです。

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  1. 全体でコロナ禍の影響は▲240億円。
  2. ORIX USAと航空機リースで減損が発生。
  3. それ以外にもホテル等の稼働率低下、旅客数減少による空港コンセッション、レンタカー事業等でコロナ禍の影響あり。

このような状況です。一方で、コロナ禍にあっても堅調に推移した事業もあったようです。こちらのスライドです。

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このスライドは先ほどのセグメント利益754億円の内訳を示したものですね(今期より従来6セグメントだったものを10セグメントに分割して分かり易くなっています)。ポイントを箇条書きします。

  1. 環境エネルギー(太陽光、風力等)は前年比+44億円の増益。
  2. 保健は前年比+48億円の増益。
  3. 銀行クレジット+23億円の増益。
  4. それ以外のセグメントは前年比全て減益だが、赤字セグメントはゼロ。

4番目が結構すごいなーと個人的には感じました。オリックスのポートフォリオはかなり健全といえると思います。セグメント別の更なる詳細はこの記事では割愛をしますが、オリックスの資料を見に行くと個別の動向を見ることができますよ。

続いて財務状況を見ておきましょう。財務健全性に関するスライドです。

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  1. 手元流動性は1.1兆円と潤沢といえる水準。
  2. DEレシオは1.6倍とやや高い水準。

手元流動性は問題ないレベルと思われますが、DEレシオ(有利子負債と自己資本どちらが多いかを示す指標)は1.6倍となっているのが気になります。圧倒的に有利子負債が多く、改善の余地あるかも、という感じです。

ただ、一概にDEレシオが高いからダメということではないです。有利子負債増やしてレバレッジを掛けて事業を行っていくという経営判断もありますからね。ま、格付けもA格以上を維持していますし、そんなに問題はないようですね。

 

20年度年間業績&配当予想

オリックスの年間業績予想及び配当予想を見ておきましょう。ここが一番気になるポイントですね。

まず年間業績予想ですが、今回も業績予想を据え置きました。

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これは予想通りですね。以下記事は6月に開催された株主総会のまとめ記事ですが、そこでオリックスの井上社長は今期業績予想は第2四半期決算をよく見てからという発言をしていましたので。

 

www.sogoshoshaman.com

ですので、今期業績予想を出すのは恐らく10月頃でしょう。

ただし、オリックスは今期業績を未定としているものの、過去に業績予想に対する言及があります。

  • 第3四半期までに正常化した場合:純利益1,800億円~2,000億円
  • 今期末まで問題が継続した場合:純利益800億円~1,200億円

1Qで500億円の利益を出しているので、この水準で今後も推移出来れば2,000億円程度の利益となり得ますね。

さて、配当予想についてはどうでしょうか。オリックスは上期配当は前年同額の35円を発表済ですが、下期は未発表でした。こちらが配当予想です。

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御覧の通り、下期配当は引き続き未定としています。ただし、今期配当性向を50%まで上げることにしています(過去に既に発表済)。従い、1,900億円の利益を出せれば前年の配当を維持し減配にはならないということです。1Qで500億円の利益を計上していますので、この点から冒頭に「個人的には堅調な決算という印象を受けた」という記載をした次第です。

自社株買いはコロナ収束後ということなので、当面は期待しないほうが良さそうですね。DEレシオ改善も頭に入れているのでしょう。

 

最後に:経営陣の意思表示が素晴らしい。航空ビジネスには注意

今回オリックスの20年度1Q決算を見てみましたが、前年比減益となるものの、至って順調と言える決算内容に見えます。ただし、注意が必要なのはオリックスが行っている空港コンセッション事業(関西エアポート)及び航空機ビジネス(Avolon社)ですね。

コロナ禍が収まった後のニューノーマルの時代において、航空需要が過去の水準にまで戻るのかどうかは個人的には懐疑的だからです。ここは意見が分かれるところだと思いますが、オリックスは航空機に偏っているわけではないので、ポートフォリオ的には魅力を感じます。

また経営陣の意思表示がいいなと思ったのが、今回の決算発表で過去発表している以下のスライドを再掲したきたところです。

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中長期的に純利益4,000億円、5,000億円を目指す姿勢は変えないという意思表示です。新規投資案件のパイプラインも2兆円程度あるようなので、成長していくための案件は目白押しということでしょうね。

次回第2四半期決算で今期年間業績予想及び下期配当も発表されるでしょうから、引き続きオリックスの動向をウオッチしていきたいと思います!

 

ということで以上です!

尚、決算書の読み方を勉強したいと思われている方にはこちらの本がおススメです。

 

 

堅苦しくなく、決算書の読み方全然分かりません!という方から、かじったことはあるけど改めて理解したいという初心者~中級者の方向けの本です。私自身も今更ながら改めて読むと頭の整理に繋がって非常に良書でした!

中級者以上だとこちらの本が個人的におすすめかな。 

 

 

先に紹介した本よりはもう少し踏み込んでいて、尚且つ読みやすい良書です!

  

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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