こんにちは!総合商社マンです!オリックスが21年度(22年3月期)第1四半期の決算を発表したよ!まずまずのスタートです!
オリックスが21年度(22年3月期)第1四半期決算を発表
オリックスが8月3日に21年度(22年3月期)第1四半期の決算を発表しました。オリックスは5月の20年度決算発表の際に、今期21年度の業績予想を2,500億円(前期実績:1,924億円)と前年比大幅に増益する計画を発表していましたね。
前期はコロナ禍で苦しみ減益決算となる中で+2円増配の78円を決定し、加えて自社株買いもあわせて発表するなど株主還元を頑張ってくれている企業です。今期は前期と同じ78円配当予想となっていますが、中長期的には税後利益4,000億円を目指すことを公言しており、今後の成長も期待できる楽しみな銘柄です。
コロナがなかなか終息しない環境下でどのような滑り出しをしたのか、早速オリックスが公表した決算資料から見ていきたいと思います。それでは参りましょう!
※当記事のスライドは全てオリックスの決算発表資料の抜粋です。
21年度(22年3月期)第1四半期決算概要
オリックスの21年度(22年3月期)第1四半期の概要を早速見て行きましょう。
定量面を中心に見ていきます。まず業績総括スライドをご覧ください。
ポイントを箇条書きします。
- 当期純利益は前年比+30.3%の652億円。ROEは8.6%と改善傾向。
- 前回20年度4Q比でも+29.5%と改善し、進捗率は26.1%とまずまず。
右側が四半期利益の推移になりますが、徐々に右肩上がりで回復してきていることが見て取れますね。進捗率は26.1%と一応25%を超えてきており、無難な結果といったところでしょうか。
もう少し数字を詳しく見てみましょう。セグメント利益の内訳に関するスライドです。
ポイントを箇条書きします。
- セグメント利益合計は1,069億円と前年比+35.8%と増益。
- 内、一過性ではないベース利益は前年比+23.3%増益の772億円。
- 一過性の売却益は前年比+85.6%増益の297億円。
一過性利益が前年比では大きく出ており、ここが強くけん引していることが分かりますが、ベース利益も増益を達していますね。
セグメント利益についてもう少し詳しく見てみます。コロナ禍の影響について触れられたスライドです。
色々書いてありますが、左側の棒グラフを見てみましょう。青色が「コロナ影響の大きい3事業以外」、灰色が「コロナ影響の大きい3事業」の利益推移です。
青い部分が1,180億円、灰色部分が▲111億円となっており、この灰色の赤字部分を他セグメントが大きく補って成長を達成したということが分かりますね。ちなみにコロナ影響の大きい3事業というのは「不動産」「輸送機器」「コンセッション」になります。コンセッションの部分に関西エアポートが入っています。
もう一歩踏み込んでセグメント別状況を見てみます。前年同期比で比較したセグメン別利益の比較表ですね。
- 全10セグメント中、7セグメントにおいて前年比増益を達成。
- 赤字セグメントは 「輸送機器」▲48億円のみで、それ以外は黒字。
- この「輸送機器」の赤字は航空機リースAvolon関連の損失計上が理由。
やはり航空機のAvolonはまだ苦しんでいる状況のようですね。個々の部分、ちょっときになりますが、全体としては改めて回復基調であることが分かる決算となりました。
21年度(22年3月期)年間業績&配当予想
オリックスの今期業績予想も見ておきましょう。結論から言うと、特に変更は無しです。
- 22年3月期業績予想は2,500億円を据え置き。
- 早期に当期利益3,000億円、中長期的に4,000億円を目指す。
そして株主還元に関するスライドがこちらです。
- 22年3月期通期配当予想は78円。
- 自社株買いは現在500億円の枠を設定。6月末時点で102億円完了。
こちらも特に変更無しですね。オリックスが現在行っている自社株買い進捗についても毎月記事を書いており、最新記事はこちらになるので、興味あれば御覧ください。
間もなく7月末時点の進捗状況もリリースされると思いますので、され次第記事アップデートさせて頂きます。
最後に:1Qスタートはまずまずもコロナ再拡大には注意
今回オリックスの21年度1Q決算を見てみましたが、年間業績予想2,500億円に対する進捗率は26.1%と辛うじて25%を上回る決算となりました。四半期利益も順調に回復してきており、このまま回復が続けば期初予算を上回ることが期待されますが、一方でコロナ再拡大もあり、空港コンセッション事業や航空機リースが足を引っ張らないのか、ちょっと気になる点もあります。
ただ、オリックスは常々短期的に3,000億円を回復、その後4,000億円を目指すことを公言しているので、オリックスの成長に期待しながら、個人投資家に人気の株主優待を楽しみ配当金ももらって長期保有というのが正解な銘柄なのかもしれませんね!
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ということで、以上になります!
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!