こんにちは!総合商社マンです!株主優待人気ランキング上位の「すかいらーく」が遂に優待内容を改悪発表です!
「すかいらーく」が株主優待の改悪を発表
すかいらーくが9/10に株主優待の改悪をプレスリリースしました。すかいらーくは株主優待ランキングで常に上位にランクインする人気優待銘柄として有名でしたので、今回の発表は株主優待ファンにはかなり衝撃でしたね。その改悪内容をすかいらーくが発表したリリース内容で見ていきたいと思いますよ!
すかいらーくのプレスリリース内容
すかいらーくのプレスリリース内容を早速見てみましょう。まずこちらのスライドをご覧ください。
ちょっと文字が小さいと思うので以下に抜粋します。
株主優待制度変更の理由
当社では、毎年6月末と 12 月末の基準日に株主名簿に記載された株主様に対し、すかいらーくグループの様々なブランドでのお食事をお楽しみいただき、当社への理解をさらに深めていただくことを目的として株主優待制度を導入しております。
しかしながら、このたびの新型コロナウィルスの影響により不透明な経営環境が続く中、当社では持続的成長の追求を優先事項ととらえ、収益構造改革の一環として株主優待制度のあり方を慎重に検討した結果、株主優待制度を変更した上で継続させていただくことといたしました。
当社は、『すべてはお客様の笑顔のために』をモットーに、ご来店いただくすべてのお客様に、おいしいお料理と気持ちの良いサービスを清潔で居心地の良い店舗でお楽しみ頂きたいと考えております。今後ともお客様にご満足いただけるよう、持続的成長と企業価値の向上に努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
コロナの影響で、今後の持続的な成長を優先事項とした結果、株主優待の内容を変更した上で継続していくという判断をしたそうです。「コロナの影響」という部分については後述しますね。
続いて、どのような改悪となったのかを見てみましょう。こちらのスライドをご覧ください。
変更前株主優待内容
変更後株主優待内容
これがリリース内容ですが、分かり易く変更前と変更後を表で纏めてみましょう。こちらをご覧ください。
保有株数によって優待内容が変わりますが、その中でも改悪率に差がありますね。一番保有数の少ない100株~299株の株主優待内容は▲33%の改悪率にとどまる一方、それ以上の300株以上を保有している投資家向けの優待内容は実に▲50%超えの改悪率となっています。
まだ株主優待廃止にならなかっただけましですが、これは痛い内容の改悪と言えるでしょう。
ちなみに今回の改悪のタイミングは次回の12月末に権利確定する分から適用で、前回の6月末の分にいては従来の株主優待内容で付与されるとのことです。
とりあえず6月分まで遡って適用とならなくてよかったですね。
すかいらーくの優待改悪は必然だった?
今回すかいらーくの株主優待が改悪となりましたが、実はすかいらーくは現在経営危機と言えるような状況に瀕しています。
以下記事ですかいらーくの最新決算を以前纏めていますが、すかいらーくは現在「重要事象」、いわゆる「ゴーイングコンサーン」が付いてしまっている状況でした。
第2四半期決算時点で、決算状況が悪くなってしまい銀行の借り入れを即座に返さなければならなくなる「財務制限条項」に抵触してしまっていたのですね。実際は銀行側が返済猶予をしてくれているようですが、いずれによせ厳しい経営状況となっていたのです。
実は第1四半期決算時点では以下の通りプレスリリースで「株主優待の変更予定はありません」 と言っていましたが、第2四半期決算でゴーイングコンサーンが付いてしまい状況が変わったということなのでしょうね。
うーん、わざわざ第1四半期決算で「変更の予定はない」と豪語していただけに、正直今回の改悪はネガティブサプライズでした。
最後に:株主優待には過度な期待はしないほうが良さそう
今回すかいらーくが株主優待の改悪をしたことで、株価にそれなりにインパクトが出ることになるでしょう。経営が厳しい状況になったら経営側としてはまずコスト削減に走ることになりますから、そういう状況下の企業の株主優待には過度な期待はしないほうが良いということですね。今回のすかいらーくの優待改悪は良い教訓として受け止めたいと思います。(私はノンホルですが)
株主優待の内容だけではなく、企業の経営状況にしっかりと目を向けて投資をするかどうかの判断をするようにしたいですね!
尚、決算書の読み方を勉強したいと思われている方にはこちらの本がおススメです。
堅苦しくなく、決算書の読み方全然分かりません!という方から、かじったことはあるけど改めて理解したいという初心者~中級者の方向けの本です。私自身も今更ながら改めて読むと頭の整理に繋がって非常に良書でした!
中級者以上だとこちらの本が個人的におすすめかな。
先に紹介した本よりはもう少し踏み込んでいて、尚且つ読みやすい良書です!
また、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書もありおススメですよ!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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