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【総合商社株】上場来高値(史上最高値)株価まとめ【2021年4月最新】

こんにちは!総合商社マンです!総合商社各社の上場来高値(史上最高値)と、それがいつだったのかを見てみましょう!

 

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総合商社の経営環境

総合商社の経営環境は現在厳しい逆風にさらされています。コロナの世界的な蔓延とそれに伴う原油価格暴落、その他資源価格も暴落しており、加えて非資源分野においても世界的な経済収縮の影響を大きく受けていることによるものです。ま、どこの業界も似たりよったりでしょう。笑 

また一部商社においてはコロナとは関係なく、過去に買収した案件で巨額減損を引き当てたりする事象も発生していたりしますね。

総合商社の株価は基本的に常にPBR1倍割れであったり、PERも7倍程度だったり、配当利回りが高かったりと安値で放置されていることが多いですよね。その理由は聞いたことがある人もいるかもですが「コングロマリットディスカウント」によるものと言われています。要は市場から「おたくさん、色々なビジネスをやり過ぎていてリスクがどこにあるのか見えにくいねん!」と認識され、積極的な買いに繋がっていないという状況です。

そんな割安で放置されている総合商社ですが、バフェットが2020年8月末に投資を行ったことを発表して追い風になったことや、足元は業績の改善が著しく株価も回復傾向に向かっています。

ということで過去にどこまで株価が上昇したことがあるのか、各社の上場来高値を今回見て行きたいと思います!

 

  

総合商社各社の上場来高値(史上最高値)

総合商社各社の上場来高値(史上最高値)を見てみましょう。今回以下4つを合わせてみてみます。

  • 上場来高値
  • 上場来高値を付けた日
  • 2021/4/20終値
  • 上場来高値からの乖離率

まず最初の二つ、「上場来高値」と「高値を付けた日」をこちらの表に一覧で纏めてみました。 

 

総合商社上場来高値まとめ

※筆者作成

 

高値を付けた時期は各社ばらばらですね。ポイントを箇条書きします。

  • 一番多いのが2007年~2008年頃で2007年が3社(三井物産、住友商事、丸紅)、そして翌年の2008年に1社(三菱商事)。
  • この時期はリーマンショック直前で好景気を謳歌していた頃、そして原油価格が史上最高値である147ドルを付けたのも2008年7月でした。まさに資源バブルの様相を呈していた頃です。
  • 一方、伊藤忠商事、豊田通商、双日はバラバラ。
  • 伊藤忠商事はつい先日の21年4月1日に上場来高値更新しています。これは先日発表されたバークシャーハサウエイ率いるバフェットのポートフォリオ14位に日本企業として初めてランクインしたことが材料視されたことや、自社株買い枠があることも要因にあるようです。
  • 豊田通商はトヨタの業績を追い風に2021年3月19日に2018年以来ぶりに上場来高値を更新しています。
  • 双日は2003年以降高値更新は出来ていませんね。

伊藤忠、豊田通商強し。。。という状況はまだ変わっていないようです。

 

さて、続いて各社の上場来高値と2021年3月5日終値時点との乖離率を見てみましょう。こちらの表をご覧ください。

総合商社上場来高値乖離率

※筆者作成

  • 双日がダントツで上場来高値から約60%超えの乖離率。
  • 続いて住友商事が30%台の乖離率。
  • そして三井物産丸紅三菱商事が20%台の乖離率。
  • 伊藤忠商事は6%台、豊田通商は5%程度の乖離率。

 

各社結構ばらつきがあることが分かるかと思います。伊藤忠と豊田通商はちょっと元気すぎますが、ここ最近は資源価格上昇を追い風に各社株価は上昇傾向にありますね。三菱商事は2019年以来3,000円台を久しぶりに回復、三井物産も2018年以降頭を抑えつけられていた2,000円台を久しぶりに突破したりしています。今後の株価パフォーマンスに期待です! 

 

最後に:上場来高値をリファレンスポイントにすると危ない

今回総合商社各社の「上場来高値」と「現在の株価からの乖離率」を見ましたが、それを見てきた上でこれを言うのもなんですが、「お、乖離率大きいからチャンス!」と考えるのは非常に危険です。

あくまで上場来高値は過去の最高値を付けた時の市場の評価であって、現在とはガラリと経済環境も経営環境も変わっています。ですので、その高値を再び目指していくとは必ずしも限りませんからね。

特に2007年頃は先ほども言ったように資源バブルで総合商社株もバブルでした。147ドルの原油価格を付けてもまだ上がるのではという声も多数あったくらいです。実際、リーマン後に倒産したJALは当時120ドル程度の原油価格で数年分の燃料代をヘッジしたという記事をどこかで見かけたくらいです。笑

というわけで、この「上場来高値」をリファレンスポイント(参照点)にするのではなく、あくまで現在の企業の業績や財務状況・企業を取り巻く環境を勘案してその株を購入するか判断すべきということですね。

ま、とはいえ、株主にとっては過去の上場来高値を更新してくれるに越したことはありません。笑 私は総合商社株だけでポートフォリオの半分以上を占めていますが、ひたすらガチホしているのは、業績期待は当然のことながら、現在バフェットが保有している株式数は5%程度である一方、最大10%まで買い増す可能性に言及していることも大きいです。

 

これはおまけ情報ですが、三菱商事が上場来高値を付けた頃の2007年度(2008年3月期)の当期純利益は4,628億円でした。一方、2019年度(2020年3月期)の三菱商事の当期純利益はというと5,353億円、当時よりも利益は多いですね。でも株価はというと、、、、当時の株価をまだクリア出来ていません。いやー、株価って面白い。笑笑

※2020年度は三菱商事の利益は2,000億円予想。 

 

最後に、総合商社株を主軸に置いた私の投資ポートフォリオを以下記事で公開しているので興味あれば御覧ください!

 

www.sogoshoshaman.com

  

上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。ビットコインに関しては最近は本当に話題が欠かないですね。年明けてからだけで以下の様な出来事が起きています。

  • JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表。
  • イーロンマスク率いるテスラがビットコイン購入。
  • 米国金融大手のBANK OF NEWYORK メロンが仮想通貨資産管理サービス導入
  • 米国最大取引所のコインベースが上場

そして可能性として今後はフィデリティのビットコインETF上場が行われる可能性があり、引き続き仮想通貨は盛り上がっていきそうで楽しみです!

足元は大きな調整局面が来ているので、これから仮想通貨投資を始めるには面白いかもしれません。ただ、下落する時はなかなかの下落幅になり得るので、ポートフォリオのほんの数パーセント組み込む程度に抑えたほういいですよ。

もし仮想通貨を始めるなら業界大手のコインチェックが良いと思います。数百円程度から投資可能なので、ポートフォリオに数パーセントだけ入れることが可能です。口座開設は以下リンクから可能で、最短その日から取引出来るのでおススメです。私個人的な仮想通貨投資の最大のメリットは株式と異なり、週末も取引出来るので暇つぶしになることです。笑笑

 

コインチェック

 

ということで、以上になります!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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