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【総合商社株】配当の権利確定日直前!株価指標総点検!

こんにちは!総合商社マンです!いよいよ上期の配当取りの季節がやってまいりました!総合商社株の株価指標を総点検です!

 

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権利付最終日は9月28日(月)

みんな大好き配当金の季節がやって参りました。3月決算会社の上期配当を獲得するためには9月末時点で株式を保有している必要があり、その期限が迫ってきたというわけです。

具体的に言いましょう。

  • 権利付最終日(株を保有しておく必要がある日):9月28日(月)
  • 権利落ち日(株を売ってもよい日):9月29日(火)

もし上期の配当をゲットしたいなら9月28日まで株式を買って保有をしておく必要がありますね。その翌日になったら株を売っ払っても配当を貰える権利は維持されます。ま、だいたい権利落ち日は配当利回り分株価が下がるんですけどね。笑

そして高配当株で有名な総合商社株の上期配当の権利月も9月末です。ということで、配当付最終日が1週間弱後に迫った総合商社株の株式指標を総点検してみたいと思います!

尚、先日発表された投資の神様バフェット率いるバークシャーハサウェイが5大総合商社に5%超えの出資した件については以下記事に纏めていますので、興味あれば御覧ください。

 

www.sogoshoshaman.com

 

 

総合商社の株価指標点検

総合商社各社の最新の株価指標をランキング形式でそれぞれ見ていきましょう。配当の権利確定日直前にどんな状況になっているか整理してみます。

具体的には9/18終値時点の以下の指標をランキング形式で見てみますよ!

  • 配当利回り
  • PER
  • PBR
  • 信用倍率

 それでは参りましょう!

  

配当利回りランキング

総合商社各社の配当利回りランキングです。

配当利回りの算出方法はシンプルに”配当額÷株価”ですね。以下の通りです。

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  • 最も配当利回りが高いのは住友商事の5.34%です。次いで三菱商事が5.20%と続きます。つい先日までは常に三菱商事が最も高配当株でしたが、ここにきて住友商事が5.34%で一位に躍り出ました。ま、今期赤字ですからね。笑
  • 続いて3位に三井物産が4.26%、そして双日が3.98%と続きます。ここでも先日までは双日が3位にランクインしていましたが、足元の株価上昇で双日と三井物産の順位が入れ替わりとなりました。
  • 続いて5位に豊田通商の3.56%、6位に伊藤忠商事の3.27%と続きます。
  • そして唯一2%台の配当利回りで最下位となるのが丸紅で利回りは2.36%という状況です。

各社の株価の動きに差が出始めた結果、配当利回りランキングでは順位の入れ替えが起きましたね。

 

低PERランキング

総合商社各社の低PERランキングを見てみます。PERというのはPrice Earnings Ratioの頭文字で、算出方法は”株価÷一株利益”です。一株利益に対して何倍まで株価が買われているか、ということですね。低PERのほうが一般的に割安と言われています。

ランキングはこちらです。

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  • 1位は伊藤忠商事の10.04倍、そして次いで双日が10.06倍で2位に位置しています。先日までは双日が1位に君臨していたので、順位に変化が生じました。
  • 3位に丸紅の11.02倍、4位に豊田通商の13.59倍が続く。
  • 5位の三井物産からPERが一気に上昇して17.67倍、6位の三菱商事は19.06倍。
  • 住友商事は今期赤字なのでPER算出不可のためランク外。

結構各社PERに違いが出ていますね。これは今期減益幅の大きい三菱商事と三井物産のPERが他商社と比べて高くなっているからです。

ここで注目すべきは業績が7大商社の中で最も調子が良く、株価も上昇している伊藤忠商事がPERで最も割安と判断されているところですかね。恐るべし、伊藤忠株。

 

 

低PBRランキング

総合商社各社の低PBRランキング を見てみましょう。PBRとは”Price Book-value Ratio”の頭文字で、算出方法は”株価÷1株当たり純資産”ですね。日本語で言うと”株価純資産倍率”ってやつです。PBRが1倍を割っているとその会社が解散したら株価以上に株主にお金が入ってくることになり、一般的に割安と言われています(ま、解散することなんて基本無いですが笑)。

こちらがランキングです。

 

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  • 1位は双日で、ダントツの0.53倍という低さ。
  • 2位は住友商事0.66倍、3位は丸紅で0.71倍、4位は三菱商事で0.73倍。
  • 5位は三井物産の0.82倍、6位は豊田通商の0.90倍。
  • そして7位の伊藤忠商事が1.30倍と総合商社の中では唯一PBRが1倍超え。

はい、総合商社、伊藤忠商事除いて解散しましょう!って言いたくなるぐらい株式市場で評価されていません。笑 特に双日の0.53倍はやばい。

 

 

低信用倍率ランキング

信用倍率ランキングを見てみましょう。信用倍率とは、「信用買い」と「信用売り」どちらのほうがどれだけ多いかを見る指標です。1倍以下だと「信用買い」よりも「信用売り」のほうが多いということで、それだけ今後株価は下落すると思っている投資家が多いということです。その逆もしかりですね。 もちろん日々の状況で変化します。

信用倍率の低い順にランキングしてみます。

まず最初に9/4終値時点の信用倍率は以下の通りでした。

2020/9/4終値時点 

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上記の9/4というのはバフェット砲が発射された8/31の直後で、特に三菱商事の信用買いが強烈に大きかったことが分かりますね。

そして最新のランキングを見てください。これがガラリと変わっていますよ。

2020/9/18終値時点

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  • 豊田通商伊藤忠商事が1倍、三井物産も1.1倍で売り買い拮抗。
  • 前回信用倍率が8.81倍まで膨らんでいた三菱商事が1.87倍で4位に位置。
  • 5位の丸紅が2.45倍、住友商事が2.77倍で6位。
  • そして現在信用倍率が最も高いのが双日の4.15倍。

ここから何が言えるかというと、バフェット砲の後の三菱商事の値上がり期待が凄く、信用買いが大きく入ったものの、一方で、ここからは下落だ!と考えている売り豚

売り方が信用売りポジションを積み増したという状況です。

というのも信用買い残そのものは絶対数として増えているのが分かりますね。それ以上に信用売りポジションが増えたということです。まさに「ロングポジVSショートポジ」の戦いが行われている状況です。いやー、面白い。笑

 

 

最後に:配当利回りだけ投資は危険

配当の権利確定日が迫ってきている中で、配当利回りだけで飛びつくと非常に危険です。今の総合商社株は完全に「バフェットが投資したから」という理由で上昇しており、結局は業績が付いてこないと更なる上昇は難しい気がします。長期投資目的で今から仕込むというのは個人的には別にありかなとは思いますが(別に買い煽りではありませんよ。笑)。

次回の総合商社の決算発表は10月末~11月頭に集中すると思います。今のところ各社IRページで日程を発表しているのは伊藤忠商事だけのようで、11/4(水)13:30に予定していますね。

ここからの更なる株価上昇はこの第2四半期決算でどんな数字を出してくるのかによると思っていますので、今からワクワクが止まりません。私の場合は長期保有前提でガチホなんで、決算結果で右往左往せずに結局は保有し続けるんですけどね。笑

 

 

尚、決算書の読み方を勉強したいと思われている方にはこちらの本がおススメです。

 

 

堅苦しくなく、決算書の読み方全然分かりません!という方から、かじったことはあるけど改めて理解したいという初心者~中級者の方向けの本です。私自身も今更ながら改めて読むと頭の整理に繋がって非常に良書でした!

また、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書もありおススメですよ!

 

 

ということで以上です!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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