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【双日】20年度第3四半期決算概要!下方修正!?

こんにちは!総合商社マンです!双日が20年度第3四半期の決算発表したよ!

 

双日社長&ロゴ

 

 

双日が20年度第3四半期決算を発表

双日が2/3の場中12:30に2020年度第3四半期の決算発表を行いました。

双日は今期業績予想を300億円(前年比▲51%)と公表しており、それに対して2Qの進捗率は30%と、総合商社の中で最も低い進捗となっていましたね。

果たして今回の3Q決算でどこまで挽回出来ているのか、双日が発表した決算説明資料を早速見て行きたいと思います!

※当記事に掲載されているスライドは双日の決算発表資料の抜粋です。 

  

20年度第3四半期決算概要

双日2021年3月期決算資料-1

双日の20年度第3四半期決算の概要を、双日が公表した決算資料から見て行きたいと思います。まず決算概要です。こちらのスライドをご覧ください。

双日2021年3月期決算資料-2

 

赤枠部分の3Q決算のPLにフォーカスしてみましょう。ポイントを箇条書きします。

  1. 3Qの当期純利益は前年比▲276億円の182億円。年間業績予想の300億円に対する進捗率は56%と低迷。(2Q時点では進捗率30%)。
  2. 基礎的収益力は前年比▲276億円の182億円。2Q決算時点では83億円だったので、大幅に改善傾向も進捗率は41%。 

進捗率だけ見るとかなりイマイチな決算となっていますが、当期利益については300億円を据え置きました。また基礎的収益力(一過性損益を除いた利益)は今回下方修正したものの、2Q時点と比べると回復が顕著になってきています。

 

もう少し資料を読み進めて見ていきます。こちらのスライドをご覧ください。

双日2021年3月期決算資料-3


このスライドはセグメント別に3Qの決算をブレークダウンしたものですね。

黒字だったセグメント

  • 機械・医療インフラ
  • エネルギー社会インフラ
  • 化学
  • 食糧・アグリビジネス
  • リテール生活産業

赤字だったセグメント

  • 自動車
  • 航空産業・交通プロジェクト
  • 金属・資源
  • 産業基盤・都市開発

この状況は2Q時点と変わっていませんね。9セグメント中、4セグメントが赤字になっている状況であることが分かります。そして、前年同期比でプラスとなっているセグメントは僅かに2セグメント(機械医療インフラ、食糧アグリビジネス)でこれも2Q時点と変わらずです。

その中でもこの業績低迷の最大の理由は、金属資源です。

  1. 前年同期に120億円の最大の稼ぎ頭だった金属資源が▲24億円の赤字に転落。

この金属資源の減益だけで▲144億円のインパクトになっています。なかなか厳しい決算内容です。

また、2Q決算で大きな減損が発生有無についても見てみましょう。こちらのスライドです。

双日2021年3月期決算資料-4


3Q時点で今期は49億円の特別利益を計上している状況で、むしろ減損は大きなものは発生していないことが分かります。逆に言うと、減損が発生していないのにこの業績低迷はちょっと心配になる決算とも言えます。

 

キャッシュフロー

双日のキャッシュフローも見ておきましょう。ちらのスライドをご覧ください。

双日2021年3月期決算資料-5

 

  • 水色の棒グラフが営業キャッシュフロー。これは3Q時点で815億円と前年通期の405億円を大きく上回り好調。
  • 基礎的キャッシュフロー(フリーキャッシュフローから株主還元を除いたもの)は52億円とぎりぎり黒字を確保。

なんとか配当支払い後もフリーキャッシュフロー黒字を達成していますが、ギリギリなので自社株買い等、さらなる株主還元は期待出来そうにないことが分かります。

 

 

20年度年間業績予想&配当予想

双日の20年度年間業績及び配当予想も見ておきましょう。こちらのスライドをご覧ください。まず、今期業績見通しに関するスライドです。赤枠部分をご覧ください。

双日2021年3月期決算資料-6

 

  1. 年間業績予想は300億円から修正なし。
  2. 但し、売上総利益、税引き前利益、基礎的収益力は僅かに下方修正。

3Q時点にして年間当期純利益300億円に対する進捗率は56%と低迷しているにも関わらず業績予想据え置きしたというのは4Q決算で業績の回復を見込んでいるということですね。基礎的収益力等を下方修正はしているものの、確かに2Qと比べると収益力は回復してきていますからね。

 

 

続いて配当です。こちらのスライドをご覧ください。

双日2021年3月期決算資料-7


一番右側が今期の配当予想ですが、変更無しの年間配当10円、配当性向は40%になります。双日の配当政策は基本は配当性向30%としていますが今期は40%まで配当性向を上げた形です。40%まで配当性向を上げても前年の17円からは大幅減配という状況ですが。

  

最後に:利益予想据え置きはポジティブ

今回双日の20年度第3四半期の決算発表内容を見てきましたが、進捗率が50%台に留まる中で、利益予想を据え置いたこと自体はポジティブですね。収益力が回復してきていることも市場には好感されたのか、株式市場は評価して前日比で+2.4%上昇で引けています。

当期利益予想据え置いたものの、その他項目を下方修正しているのが気になりますが、ひとまず300億円を今期本当に達成できるのか、次回決算に注目ですね!

 

最後に総合商社株を中心に置いた最新の私のポートフォリオを以下記事に纏めていますので御覧ください。 

 

www.sogoshoshaman.com

 

少し話は変わりますが、上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表するなど、個人的には上昇相場に乗れないリスクを意識してのことですね(もちろん下落リスクもあります)。

足元は大きな調整局面が来ているので、これから仮想通貨投資を始めるには面白いかもしれません。ただ、下落する時はなかなかの下落幅になり得るので、ポートフォリオのほんの数パーセント組み込む程度に抑えたほういいですよ。

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コインチェック

 

ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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