こんにちは!総合商社マンです!豊田通商が業績予想を発表したよ!
豊田通商が21年3月期業績予想を発表
豊田通商が6月10日に2021年3月期の業績予想を発表しました。決算発表を行いました。
豊田通商は4月30日に20年3月期の決算発表を行っていましたが、その際にはコロナの状況もあり業績見通しは出せないということで以下の通り未定としていたのですね。
次期の業績の見通しにつきましては、新型コロナウイルスの感染拡大が当社グループに与える影響について、現時点では合理的に算定することが困難であるため、未定としております。
また配当についても以下の通り未定としていましたね。
業績予想を未定としている商社は他に三菱商事と住友商事がいますが、その中では一番乗りで業績予想を出してきた格好です。それでは内容を見てみましょう。
豊田通商の2021年3月期業績・配当予想は?
豊田通商の今回発表した2021年3月期業績予想は以下の通りです。
御覧の通り、通期の純利益予想を800億円としました。前期は1,355億円でしたので▲41%の減益予想となりました。続いて配当予想についてはこちらになります。
なんとこれはびっくり、配当を前期実績の110円から維持です。なぜびっくりかというと豊田通商の20年3月期決算発表時、豊田通商は配当性向25%を忠実に守ってしまったこともあり、3月期の期末配当を直近配当予想の60円からさくっと50円に減配してしまっていたためです。
この姿勢を踏襲するならば、当然利益が減少すれば今期の配当もがっつり下がると思っていましたが、まさかの維持をしてきたわけです。そういうわけで「びっくり」という表現をしました。
具体的な数字で言うと、今期の一株当たりの純利益は227.37円と記載がありますので、配当性向25%とするならば年間配当額は57円程度が想定されます。が、110円を維持してきたということは、配当性向は一気に48%まで上昇することになります。
この姿勢は少なくとも株主の立場からは評価されるものでしょうね。
ちなみに豊田通商は丸紅と利益面でも時価総額面でも競い合っています。利益予想は丸紅の1,000億円に対し豊田通商は200億円下回る800億円予想となりましたが、この記事を執筆している6月12日時点での両社時価総額は以下の通りです。
- 豊田通商:9,942億円
- 丸紅:8,973億円
利益予想では丸紅が上回っていますが、市場から評価されているのは豊田通商ということがはっきりと時価総額となって表れているのが分かりますね。
豊田通商の株価動向
豊田通商の株価動向も見ておきましょう。こちらは週足チャートです。
御覧の通り、2月頃までは4,000円弱程度だった株価がコロナショックにより一時年初来安値の2,046円まで下落し、本日2,808円で引けています。先日は3,000円奪回をする場面もありました。豊田通商の業績はトヨタ自動車の業績に大きく左右される傾向にありますので、投資を考えている人はトヨタ自動車の動向も要ウオッチです!
ちなみに今回配当予想も豊田通商が発表した結果、現在の配当利回りは3.92%となっています。
最後に:総合商社各社の業績予想サマリー
最後に現時点の総合商社各社の業績予想サマリーを見ておきましょう。こちらをご覧ください。
先ほども触れましたが、現時点で業績予想をまだ公表していないのはこれで王者三菱商事と住友商事となりました。また双日は業績予想は発表済も配当は現時点でまだ未定です。
既に第1四半期も終盤に差し掛かり、6月後半には総合商社7社の株主総会が立て続けに開催されます。※総合商社の株主総会日程は以下に纏めています。
この株主総会前後で三菱商事・住友商事が業績予想を出してくるのか、注目したいところです。また、例年株主総会あたりに自社株買いを発表する企業も少なくありません。総合商社で現在自社株買いを行っているのは伊藤忠商事と三井物産の2社のみで、その三井物産も6月中には自社株買いが終了する予定です。そうなってくると伊藤忠商事だけとなりますので、それ以外の総合商社が自社株買いを発表してくるのか、これまた個人的に注目しています。
※総合商社各社の自社株買い状況は以下記事に纏めていますので御覧ください。
ということで今回は以上です!
当ブログでは個別の銘柄に言及していますが、投資を奨めているものではございません。投資は自己責任でお願いします。
最後までお読み頂き有難うございました!
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