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私が高配当株である三菱商事株を保有する理由

こんにちは!総合商社マンです!高配当株である三菱商事を保有する理由をつらつらと書いてみましたよ!

 

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総合商社株の中でも三菱商事は高配当株

総合商社株の中でも特に三菱商事株は高配当株となっています。総合商社株は市場から「何をやっているのかよく分からん」と判断された結果、コングロマリットディスカウントにより基本的に常に株価は安値で放置され配当利回りは高めですが、その中でも現在の三菱商事の配当利回りは以下の通り総合商社の中で一番高い状態にあります。

 ※5/12終値って書いていますが6/12終値の間違いです、ごめんなさい。笑

実は私の日本株のポートフォリオの中でもダントツに三菱商事株の比重が高くなっており、今回はなぜ私が三菱商事株を保有しているのかをあくまで私見として書かせてもらいますね。

 

長期保有が大前提

私が三菱商事株を保有する大前提は長期保有です。理由はと聞かれれば、一言で回答するとシンプルに高配当株だからです。「それだけかよ!」と思われるかもしれませんが、もちろんちゃんとした自分の中での整理はありますので、それについては後ほど記載させて頂きます。その前に三菱商事が高配当株だから保有するというシンプルな理由についてシミュレーションを使って説明します。非常に簡単なシミュレーションですが、今100株買ったら5年後の平均取得単価はどうなるか?というものです。

 

前提条件

  • 株数:100株
  • 取得単価:2,409円
  • 配当利回り:5.56%
  • 年間配当(税前):134円
  • 年間配当(税後):107円

※計算を簡易とするため税率は20%で計算しています。

三菱商事は累進配当を掲げていますが(詳細は後述)、保守的に見積もって配当が5年間増えず現在の134円(税後:107円)が維持され続けたとします。また、配当再投資はしないものとします。

まず、毎年もらえる配当額はこちらです。 

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配当額は毎年同じ前提ですので毎年税後で10,720円もらえます。5年間で合計53,600円ですね。そうすると、取得平均はどうなるでしょう。こちらです。 

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1株あたり配当(税後)は10,720円÷100株=107.2円ですので、毎年取得単価が107.2円下がっていくことになります。そうすると5年後の取得平均は1,873円となりましたね。どうでしょう。これぞ高配当株の醍醐味ですね!もちろんこのシミュレーションは毎年同額の配当が貰えるという前提です。ただし、高配当株の最大のリスクはなんといっても減配です。例えば以下2社が最近では良い例でしょうか。

日産

18年度配当:57円

19年度配当:10円

業績悪化により大幅減配となり話題になりましたよね。

 

インヴィンシブル

19年12月期:1,725円

20年6月期:30円

ここはホテルリートですが、コロナの影響もあり超絶減配となりTwitter上もかなりざわついたことは記憶に新しいかと。

 

こんな感じで高配当株には減配のリスクがあります。そうした中でも「なぜ私が高配当株である三菱商事株を保有するのか」についての自分の中での整理を以下に書いていきますね。

 

三菱商事の魅力:財務力に裏付けされた累進配当方針

三菱商事の魅力、まず一つ目は財務力に裏付けされた累進配当方針です。累進配当方針とは一般的に「毎期増配を目指していくこと」、もしくは「減配せずに配当維持or増配を目指す」という二つの意味合いで使われますが、三菱商事は累進配当方針を掲げ始めた2016年度以降、以下の通り毎期増配を継続しています。

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※三菱商事決算説明資料より抜粋

ちなみに2020年度の今期は業績見通しは未公表なものの、配当だけは2円増配の134円を先に公表したことからも、累進配当を強く推進する意思が表れていると言えますね。

三菱商事は2016年度~2018年度の前中期経営戦略からこの累進配当政策を取り入れ、現在進行中の2019年度~2021年度の中計においても累進配当政策を継続しています。

つまり2022年3月まではこの累進配当が継続される方針ですし、一度掲げたこの株主還元政策を撤回するのはよほどのことが無い限り難しいと個人的には思うので、次期中期経営戦略である2022年度~2024年度も継続してくれるだろうと考えています。

そして、この累進配当を可能としているのは三菱商事の強い財務力によるものです。もちろん税後利益(当期純利益)は当然大事なのですが、真の実力を見る時はキャッシュフローを見る必要があります。というのは黒字倒産という言葉を聞いたことありますよね。極端な話ではありますが、税後利益というのは売り上げは立てて利益認識したけどキャッシュインしていないものも含まれるので、税後利益が黒字でも資金繰りが出来ずに黒字倒産する企業もいますからね。

というわけでしっかりと現金収入を得ているかどうかが非常に重要なわけです。過去3年間の営業キャッシュフローを見てみると上位商社は以下の通りとなっています。 

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2019年度は伊藤忠が1位になってはいるものの、あくまで単年度の話で、三菱商事の安定的なキャッシュ創出力が際立ちます。もちろん営業CFから投資CFを差し引いたフリーキャッシュフローも黒字ですよ。

また過去の利益の積み上げである利益剰余金は以下となっています。

  1. 三菱商事:5.2兆円
  2. 三井物産:3.4兆円
  3. 伊藤忠商事:3兆円

どうでしょう。三菱商事が圧倒しているのが分かりますね。この利益剰余金は配当原資ですので、それだけ三菱商事は配当余力があると言えます。これは後述する三菱商事の課題とリンクするので良い面悪い面あるのですが、ここでは配当原資がまだ沢山あるという意味でポジティブな意味で捉えておきましょう。

さて、ここまで良いところを書いてきましたが、三菱商事にも課題は数多くあります。その中でも私が個人的に気になっている点を次章から見てみましょう。

 

三菱商事の課題:ROEの向上

三菱商事の課題(私見)はROEの向上です。ROEとはReturn On Equityの略で日本語で言うと自己資本利益率のことですね。株主から預かったお金をどれだけ有効活用しているか?という指標です。税後利益÷自己資本で計算されます。これまた上位商社で比較してみましょう。

  1. 伊藤忠商事:17%
  2. 三菱商事:9.8%
  3. 三井物産:9.7%

この指標においては伊藤忠商事が圧倒しているのが分かります。伊藤忠が一番株主から預かったお金を効率的に使っているという意味で、これが株式市場において他社を圧倒して評価されている理由の一つでもあります。

では、三菱商事がこのROEを引き上げていくにはどうしたら良いのか。先ほどROEは「税後利益÷自己資本」で計算されていると言いましたね。つまり税後利益を増やすか、自己資本を減らすかのいずれか、もしくは両方を行なえばいいわけです。

税後利益を増やすというのはシンプルに利益を増やすということでイメージが湧きやすいかと思いますが、「自己資本を減らすってどういう意味?」と思われた方もいるかもしれません。

これがまさに先ほど財務面でお話をした利益剰余金に繋がります。利益剰余金は配当原資ですので、配当をすればするほど利益剰余金は減少してROEは向上するわけです。

つまり、極端な話、三菱商事の利益が変わらない前提とするならば利益剰余金の半分近くを配当に回してやっと伊藤忠と同じROEになるという意味です。もしくは自社株買いをして自己資本を減らすことが出来ますね。

以上から、三菱商事は成長のための投資をしながらも、今以上に積極的に株主還元をすべきだと個人的に思っています。このあたりが私が考える一番の課題かな(もちろん非資源分野の成長とかありますが)。

ちなみに三菱商事自身もそのあたりの課題は認識しているようで、現在の中期経営戦略では配当性向を30%→35%に引き上げるといった施策も出していますね(以下赤ライン部分)。 

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※三菱商事中期経営戦略資料から抜粋

 

結論:三菱商事はまだ株主還元余力ありまくり(と思う)

ということで色々書いてきましたが、私の結論は三菱商事はまだ株主還元余力ありまくりなので長期で保有する方針ということです。

冒頭でも述べましたが、高配当株だったらどれでも良いというわけではありません。突如として減配する企業も大量にいます。だからこそ自分自身でしっかり決算書をある程度見た上で、本当に買っても大丈夫な会社なのか?ということを調べないと、「日産」みたいなことになるわけです。

仮に自分の予想とは裏腹に株価が下がったり減配をしてしまったとしても、まだ自分で納得した上で投資をしていたのならば諦めも付きますし、次に生かせると思います。

尚、三菱商事の次回イベントは6月19日に予定されている株主総会です。三菱商事はまだ今期の業績予想を公表していませんので、株主総会前後で公表してくるのか注目です。あと、自社株買いも既に終了してしまっているので、新たな自社株買い発動も期待したいところですね!

 

三菱商事の最新決算記事を見たい方は以下からどうぞ。 

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三菱商事の決算説明会質疑応答の内容を見たい方は以下からどうぞ。 

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ということで今回は以上です!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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