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【伊藤忠商事】社長交代&中期経営計画骨子を発表

こんにちは!総合商社マンです!伊藤忠商事が社長交代と中期経営計画の骨子を発表したよ!

 

伊藤忠社長交代

  

 

伊藤忠商事の社長が交代

 

2021年1月13日に伊藤忠商事が社長交代を発表しました。先日三井物産も社長交代を発表したりと人事の季節が到来ですね。私はそのシーズンを待たずに年末に異動しましたが。笑 

以下は伊藤忠商事の社長交代に関する日経記事の一部抜粋です。

伊藤忠商事は13日、石井敬太専務執行役員(60)が社長COO(最高執行責任者)に昇格する人事を発表した。鈴木善久社長COO(65)は代表権のない副会長に就く。2021年4月1日付で就任する。石井氏はエネルギー・化学品部門のトップを務める。世界的な脱炭素の動きなどエネルギービジネスの環境変化に対応する。

 参照元:伊藤忠商事、社長に石井専務執行役員が昇格: 日本経済新聞

 

現在の鈴木社長が退任をして後任が石井専務執行役員が昇格するという内容ですね。伊藤忠の面白いところは、社長はあくまでCOO(Chief Operating Officer)という最高執行責任者であり、経営のトップではないところですね。経営のトップ、つまりCEO(Chief executive officer)は誰なのかというと、長期政権として君臨している岡藤会長CEOになります。岡藤CEOは今回は変わらないようなので、長期政権は継続するということですね。現在の伊藤忠の飛躍は岡藤CEOによるものと言われているので、株主にとってはひとまず安心だった、ということかもしれません。

 

伊藤忠商事の中期経営計画骨子

伊藤忠商事中期経営計画骨子①



伊藤忠商事が同日1/13に次期中期経営計画の骨子というものを発表しました。以前以下記事で総合商社各社の中期経営計画を纏めています。

 

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各社の中計の詳細は上記記事に書いているので詳しく触れませんが、通常、中期経営計画は各社3ヵ年での計画となっています。一方、伊藤忠商事の現在の中計はコロナ禍ということで2020年度の1年間のみの単年計画となっており、2021年度から改めて3ヵ年での中期経営計画を発表することになっています。その新しい中期経営計画の骨子を今回発表したということですね。具体的にどのようなものなのか見てみます。

非常にシンプルなもので定性面のみの2枚のスライドです。

※定量は20年度決算発表のタイミングで公表するそうです。

 

まず1ページ目がこちら。

伊藤忠商事中期経営計画骨子②

大きく以下の二つですね。

  1. 「マーケットイン」による事業変革
  2. 「SDGs」への貢献・取り組み強化

一つ目は昨年TOBをしたファミリーマートのことなのかなと思います。「利は川下にあり」と言っており、小売りのことを指していると思われます。

そして二つ目は最近声高々に叫ばれているSDGsですね。SDGsというのはSustainable Development Goalsの略語で日本語で言うと「持続可能な開発目標」というものです。"超超超"簡単に言えば、環境破壊や人権侵害しながらビジネスすることはダメよ、という類のもので、2015年に国連で採択されたものですね。実際は17の大きな目標と169の具体的なターゲットで構成されているものです。

その流れに伊藤忠商事ものって一般炭事業からの完全撤退を謳っています。一般炭事業からの撤退の流れは伊藤忠に限らず総合商社の基本路線ですね(一般炭の新規案件はやらないと謳っている商社もあれば、完全撤退を謳う商社もあったりと濃淡はありますが)。

 

続いて2枚目のスライドです。

伊藤忠商事中期経営計画骨子③

こちらは「財務方針・株主還元方針」に関するものですね。

  1. 財務方針:A格にふさわしいB/Sマネジメント
  2. 株主還元方針:累進配当継続による総還元の充実

まず一つ目の財務方針については「株主還元後実質フリーキャッシュフローの黒字」とあります。これは何かというと、営業CFから投資CFを差し引いたフリーキャッシュフローを黒字にするのみならず、そこから配当を支払った後もキャッシュフローを黒字にしますよ、というものですね。

そして気になる株主還元方針は、出ました、「累進配当継続」です。累進配当なので、基本的には毎期増配を目指していくということですから、新中期経営計画がスタートする2022年3月期~2024年3月期の間は毎期増配していく方針ということですね。

 

ちなみに総合商社で累進配当を宣言しているのは三菱商事と伊藤忠商事のみで、累進配当銘柄は以下記事に纏めてあります。実は三井物産も隠れ累進配当銘柄(正確には配当下限保証)だったりもします。

 

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以上が今回発表された伊藤忠商事の中計骨子ですね。冒頭にも書きましたが、具体的な定量面はまだ含まれておらず、21年3月期の決算発表時に公表するようなので、どのような利益計画、配当計画になるのか、注目したいと思います。

 

最後に:伊藤忠株は連日史上最高値更新中

今回伊藤忠商事の社長交代及び中期経営計画骨子を見てみましたが、そんな伊藤忠株は連日上場来高値どころか、史上最高値を更新し続けています。

伊藤忠商事株価チャート

1/7に初めて3,000円を突破した後も上昇止まらず、さくっと3,100円台に達していますね。いやー、すごい。。一応伊藤忠株をポートフォリオに入れておいてよかった。。。笑 伊藤忠株の強いところは、総合商社の中で唯一自社株買い枠(700億円)を現在設定していることに加え、12月末時点でまだ100億円しか買付していないところです。期間は21年6月11日までとなっており、今後下げ相場到来した時にこの自社株買いが投入されることが予想されるため需給環境が比較的他商社より良いところですね。ただ、昨年自社株買い公表しておきながら実施しなかった前科あるので、その点は注意です。笑

 

私の最新ポートフォリオは以下記事で公開していますので御覧ください!総合商社株が半分以上を占める偏重ポートフォリオですので真似しないでください。笑

 

 

 

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とはいえ、総合商社株だけにつっぱしていても面白く無いので、上記記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。つい先日、JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表するなど、個人的には上昇相場にのれなかった時のリスクを意識してのことですね。

足元は大きな調整局面が来ているので、これから仮想通貨投資を始めるには面白いかもしれません。ただ、下落する時はなかなかの下落幅になり得るので、ポートフォリオのほんの数パーセント組み込む程度に抑えたほういいですよ。

もし仮想通貨を始めるなら業界大手のコインチェックが良いと思います。数百円程度から投資可能なので、ポートフォリオに数パーセントだけ入れることが可能です。口座開設は以下リンクから可能で、最短その日から取引出来るのでおススメです。株式と異なり、週末も取引出来るので暇つぶしにもなりますよ。笑笑

 

コインチェック

 

ということで、以上になります!

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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