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【JAL vs ANA】財務状況比較!コロナ耐性が強いのはどっち?

こんにちは!総合商社マンです!コロナ禍の大打撃を受けているJALとANA。2社の財務状況を比較してみよう!

 

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JALとANAが20年度第1四半期決算を発表

JALとANAが先日20年度第1四半期決算発表を行いました。コロナ禍の影響が一番大きかったこの4月~6月の第1四半期の決算は、両社ともにかなり厳しい大赤字という結果だったことは記憶に新しいと思います。

JALとANAの詳しい決算内容については以下記事に纏めていますので御覧ください。

 

JAL:20年度1Q決算 

www.sogoshoshaman.com

 

ANA:20年度1Q決算 

www.sogoshoshaman.com

 

上記記事はJALとANAそれぞれの決算速報記事ですが、今回この記事ではJALとANAを比較する形でどちらがこのコロナ禍への耐性があるのかを見てみたいと思います!

 

JALとANAの財務状況比較

JALとANAの財務状況を比較してみたいと思います。

今期はコロナ禍で赤字なので、まず2019年度実績の損益計算書の主要項目の比較です。

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  • 売上高はJALの1.4兆円に対しANAは2兆円と圧倒。
  • 営業利益率はJALの7.1%に対しANAは3.1%と半分以下でJALのほうが稼げる体質。
  • 当期純利益もJAL534億円に対しANAは半分の276億円。

JALは過去の倒産の経験から路線縮小等を行い、売り上げ面ではANAに劣後するものの、ANAより稼げる筋肉質のある状況になっていることが分かりますね。営業利益、営業利益率、当期利益でJALがANAを凌駕しています。ちなみに上記表で時価総額は表示していませんが、ANA8,200億円、JAL6,500億円程度でANAのほうが高いですよ。

 

続いて財務状況を見てみましょう。財務状況は2020年6月末時点で比較してみたいと思います。こちらをご覧ください。

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  • 現預金についてはANAのほうが多い状況。この数字だけ見るとANAのほうが安心?と思う方もいるかもしれませんが、ANAはこのコロナ禍の最中に5,000億円の借入を実施したことが要因ですね。(ちなみにJALは3,000億円)
  • 続いて融資枠。融資枠というのは別の言い方でコミットメントラインというやつ。銀行からこの金額までなら融資しますよという約束みたいなものです。これまたANAのほうが多い状況です。資金面を手厚くしておく必要があるという判断なのでしょう。
  • 続いてDERレシオ。これは要は借金と自己資本どっちが多いかを見る指標です。1倍を切っていれば自己資本のほうが多いので健全といえます。JALが0.5倍と超健全水準なのに対し、ANAは1.4倍と借金のほうが多い状況であることが分かります。圧倒的な差です。
  • 自己資本比率はJAL45.9%に対しANAは33.9%という状況。この点においてもJALの健全性が際立ちます。

こんな感じ。現預金と融資枠を見るとANAのほうが多いですが、財務健全性という視点で見るとJALのほうが圧倒的に良好といえますね。

ちなみに保有機材及び従業員数はANAのほうが多いですが、これまた過去のJALのリストラで事業縮小をした証拠でしょう。

 

 

結論:コロナ耐性が強いのはJALだけど油断出来ない

今回JALとANAのコロナへの耐性を財務状況を通して見てみましたが、ANAに対してJALの財務健全性が非常に良好であることが分かったと思います。コロナ禍でない場合においても営業利益率の高さが際立ちます。これは先ほどから何度も言っているように過去にJALは一度倒産をしており、銀行団からの債権放棄や法人税減免等を受けたことでより筋肉質な企業となったことが主要因でしょう。ということでコロナ禍への耐性はJALのほうが優位といえると思いますが。

しかしながらこのコロナ禍にあってはこの財務状況のJALでも油断は出来ません。JALもANAもコロナ禍の影響で毎月400億円~500億円の資金流出(キャッシュバーン)が継続しており、足元では再びコロナ第二波が襲ってきています。

GOTOキャンペーンが始まっているので、さすがに1Qが底だったと思いたいところですが、再び感染爆発というようなことになってしまえば、単純計算でJALは1年で資金が底を付きます(ANAに比べて財務余力あるので更なる借り入れは可能でしょうけどね)。

こんな感じで厳しい状況が継続していますが、個人的には仕事上JALもANAも利用することが多くあるので、なんとかこのコロナ禍を乗り切って頂き、再び搭乗できることを楽しみにしたいと思います!

 

 

頑張れJAL&ANA!!

  

 ちなみに話は変わりますが、以下記事でも公開している通り、私はポートフォリオの一部にビットコインも入れています。

 

www.sogoshoshaman.com

 

JPモルガンがビットコインの長期的見通しを14万6,000ドル(1,500万円程度)と発表するなど、個人的には上昇相場にのれないことを意識してのことですね。

足元は大きな調整局面が来ているので、これから仮想通貨投資を始めるには面白いかもしれません。ただ、下落する時はなかなかの下落幅になり得るので、ポートフォリオのほんの数パーセント組み込む程度に抑えたり、買うタイミングを分散して投資したほうがいいですよ。

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コインチェック

 

ということで以上です!  

当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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