こんにちは!総合商社マンです!9月は連日大きく下げていた悲劇のKDDI。株価は底堅く推移中です!チャートの状況を見てみましょう!
KDDIの株価が底堅く推移中
KDDI株価が底堅く推移しています。9月は連日のガースー砲被弾しまくりで大きく株価を下げていたKDDI(通信株)でしたが、ここにきて下げ止まりのような動き方をしてきています。
9月の暴落相場をすぐに取り戻すのは難しいとは思いますが、果たしてKDDIの株価は底を打ったのか、についてチャートから見ていきたいと思います。
ちなみに9月がKDDIにとってどれほど厳しい一カ月だったのかを日経平均と比較してみてみましょう。こちらをご覧ください。
9/1を0として、KDDI(青線)と日経平均(赤線)を比較したものです。
足元少し株価が回復していますが、それでも日経平均が1.6%上昇する中で、KDDI株は▲8.4%のパフォーマンスです。
年初来安値をつけた9/29で見てみると、日経平均が+0.8%とプラスを維持する中で、KDDI株は▲11.4%という状況でした。KDDIにとってはこの1カ月はまさに嵐のような1カ月だったことが分かりますね。。。
KDDIの株価指標
チャート分析をする前に KDDIの最新株価指標を見ておきましょう。
こちらが10/15終値の日足チャートです。
株価(10/15終値):2,744円(前日比+8円、+0.29%)
年初来高値:3,451円(2020/2/12)
年初来安値:2,632円(2020/9/29)
PER:9.86倍
PBR:1.42倍
配当利回り:4.37%
優待込み利回り(100株3年未満の場合):5.47%
信用倍率:12.46倍(10/14時点)
出来高が一日だけ歯抜けのように空白の日がありますが、これは東証がストップしていた時ですね。笑
菅政権による値下げ圧力に屈して、今後携帯料金を値下げすることになるのはほぼ確実で、その影響が配当にどう影響するかは注視する必要はありますが、現時点では高配当銘柄となっています。
ちなみに前回KDDIのチャート記事を書いたのは10/7でしたが、その際の信用倍率は9.22倍でした。現在はそれが12.46倍にまで膨らんでいますので、この点はちょっと気がかりですね(株価を重くさせる要因)。
はい、ということで、そんなKDDIのチャートを見ていきましょう!
KDDIの最新株価チャート分析
KDDIの最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
前回はつい先日の10/7終値ベースで株価分析をしていたので(以下記事)、その時からの状況変化にも焦点を当ててみます。
この前回記事では「ゴールデンクロスでトレンド転換か?」というまとめをしていました。一応その後株価は底堅くなった状況ですね!
さて、今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらKDDIのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):52.54(前回:46.35)
- 25日の中期線(緑線):42.88(前回:38.44)
前回と比べてRSIは上昇していますが、過熱感はなく「だいたい中立」という水準となっていますね。RSIチャートも上昇トレンドになっているので、株価上昇が期待されます。
一目均衡表
続いてKDDI株を一目均衡表で見てみましょう。こちらです。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。ここは前回と変わらずまだゴールデンクロスに至っていません。ただ、赤線と緑線が少しずつ近づいて来ているのは良い流れですね。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。ピンク線が26日前の株価よりも下にある状況は前回と変わっていませんが、現在の株価水準をあと5日ほどキープできると株価にぶつかるので、トレンド転換サインが出る可能性あります。
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。 雲は今ほとんど無い状態ですね。将来に目を向けると雲が2,900円近辺に少しずつ発生します。
こんな感じ。
株価の上値ターゲットは一目均衡表では見えにくかったので、移動平均線で見てみましょう。こちらをご覧ください。
現在の株価は25日移動平均線のちょっと下にある状態です。この25日移動平均線は2,769円にあるので、ここを突破出来れば、逆にこの線が下値支持線に変わるので、より底堅い展開を期待できるかもしれません。
MACD(マックディー)
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。前回記事でこのMACDがゴールデンクロスを達成していましたね。
その後どうなったのかを見てみましょう。こちらをご覧ください。
下の部分がMACDチャートです。赤線がMACD、黒線がシグナル線と言われるもので、端的に言うと、MACD線がシグナル線よりも上にあれば上昇トレンド、逆であれば下落トレンドといった具合です。
綺麗に上昇トレンドシグナルを発信していますね。この綺麗な上昇シグナルを引き続き発信し続けて欲しいところです!
まとめ:MACD上昇シグナル継続。次の株価ターゲットは25日移動平均線
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは「だいたい中立」。チャートは上昇トレンド。
- 一目均衡表は下落トレンドまだ多いが転換期待もあり。
- MACDは引き続き上昇トレンドシグナル発信中。
こんな感じ。
私は前回記事でゴールデンクロス達成した時に打診買いでインしていますが、一応今のところは更なる下落は無く、底堅い状況で動いています。
ただ、MACDがゴールデンクロスしていて上昇シグナルは出ていますが、急激な上昇が期待出来るかというと、私はあまり思っていません。
というのも、あくまで上記の分析はチャート上の話で、KDDIの業績は考えていないからです。業績のことを考えると、まだ携帯値下げの影響がはっきり見えないという状況は継続していますからね。
では、そのあたりがいつ見えてくる可能性があるのかというと、、、半月後に迫ったKDDIの第2四半期決算発表です!
KDDIのIRページを見たところ以下の通り記載がありました。
2021年3月期第2四半期決算説明会(2020年10月30日)
15:00 決算資料掲載(予定)
17:00 決算説明会 ライブ中継(予定)
10/30は金曜日で、その引け後に決算公表ということになります。この決算説明会でなんらかの携帯値下げの業績への影響に関するコメントが出るだろうと思っていますので、超注目です!!!
尚、こちらがKDDIの第1四半期決算発表をまとめた記事なので、興味があれば御覧くださいね。
尚、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ!
尚、決算書の読み方を勉強したいと思われている方にはこちらの本がおススメです。
堅苦しくなく、決算書の読み方全然分かりません!という方から、かじったことはあるけど改めて理解したいという初心者~中級者の方向けの本です。私自身も今更ながら改めて読むと頭の整理に繋がって非常に良書でした!
また、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書もありおススメです!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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