こんにちは!総合商社マンです!上期の配当落ち後、株価チャートがどうなったか見てみましょう!
オリックスが配当落ち
オリックスが9月末に配当落ちを迎えましたね。
具体的には以下のスケジュールでした。
- 権利付最終日(株を保有しておく必要がある日):9月28日(月)
- 権利落ち日(株を売ってもよい日):9月29日(火)
株価はというと以下の通りの動きとなりました。
- 9/28終値:1,390円
- 9/29終値:1,364.5円(前日比▲25.5円、▲1.8%)
オリックスの上期配当は35円 が既に発表されていますね(以下)。
※オリックス決算説明会資料から抜粋
つまり配当程度の下落を想定していましたが、それほどの下落には至らなかったという状況でした。
ただ、さらに9/30には配当も綺麗に吹き飛ぶ▲59.5円の大きな下落となってしまいましたが。笑 マーケット全体がリスクオフになっていたので、オリックス特有の材料が出たわけでは無いという認識です。
ただ、もちろん懸念もあります。この記事を書いている時点で下期配当は未定のままです。今期に限っては配当性向を50%まで引き上げることを明言していますが、前期並みの配当を維持するには1,900億円の利益を出す必要があるというわけですね。
オリックスの1Q決算では500億円の利益を計上しましたが、今期の業績予想はまだ未定のままで据え置かれています。オリックスは過去の決算説明会で以下のように今期業績に関してコメントしています。
- 第3四半期までに正常化した場合:純利益1,800億円~2,000億円
- 今期末まで問題が継続した場合:純利益800億円~1,200億円
トランプ大統領がコロナ感染というニュースが流れたり、欧州等でのコロナ第二波が押し寄せていたりと、とても第3四半期までに正常化したとは言えない状況になっていますので、果たして前期並みの配当を維持出来るのか、この懸念が高まりつつある状況であることには留意必要です。
オリックスの最新株価指標
オリックスのチャート分析をする前に10/2終値時点の最新株価指標を確認しておきたいと思います。
こちらが10/2終値時点の日足チャート&株価指標です。
株価(10/2終値):1,318円(前日比+13円/+1.00%)
年初来高値:1,958.5円(2020/2/6)
年初来安値:1,100.5円(2020/3/23)
PER:-倍(業績予想未定のため)
PBR:0.56倍
配当利回り:-%(下期配当予想未定のため)
信用倍率:6.21倍(10/1)
配当利回りは下期未発表なので未定のままですね。仮に 前期と同額の76円配当を維持した場合、配当利回りは5.77%になります。
また、オリックスは株主優待を設けている企業です。内容はというと以下の通りです。
- Aコース:10,000円相当のカタログギフト(※100株以上、3年以上保有)
- Bコース:5,000円相当のカタログギフト(※100株以上、3年未満保有)
Aコースカタログ
Bコースカタログ
この株主優待を考慮して、且つ前年並みの配当を仮に維持した場合の総合利回りは以下の通りです。
- Aコース:13.35%
- Bコース:9.56%
とんでもない利回りですね。笑
ただ、もちろん先ほども言ったようにコロナの感染状況は世界的に収まっていませんので、減配となるリスクがあることは認識しておきましょう。
尚、オリックスの最新決算は以下記事に纏めてありますので御覧ください。
はい、ということで本題の最新株価チャートを見て分析してみます!
オリックスの最新株価チャート分析
オリックスの最新株価チャート分析です。前回オリックスの株価チャートを分析したのは9/11の終値ベースでしたね(以下記事)。
上の記事ではMACDがデッドクロスしていましたね。その後の動きと現在の状況を見てみましょう!
今回も見る指標は前回同様以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。ですので長期投資ではなく、スイングトレードの観点です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらオリックスのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):34.55(前回47.96)
- 25日の中期線(緑線):42.75(前回54.39)
前回よりもさらにRSIが下がってきましたね。14日線は「少し売られている」、25日線は「だいたい中立」という水準ですね。今日株価が若干ですが上昇したことでRSIは反発していますが、トレンド転換となるかどうかはもう少し様子見ないとRSIだけでは分からないですね。
一目均衡表
続いてオリックス株を一目均衡表で見てみましょう。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線(緑)が基準線(赤)を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。ついにデッドクロスです!8/14に緑線が赤線を上に抜けるゴールデンクロスを達成し以降、ずっと上昇トレンドでしたが、本日1カ月半ぶりのデッドクロスとなってしまいました。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。ここも今までピンク線のほうが上にあったものが26日前の株価にぶつかりました。トレンド転換の可能性ありますね。
- 現在の株価と雲の関係を見ることで上昇下落トレンドだったり、株価の上値目途や下値目途が見れます。前回記事ではなんとか雲の上で踏ん張っていましたね。今回はというと、、、残念、雲の中に落っこちました。雲の下値は1,267円なので、ここが一つの下値目途になります。
こんな感じ。3つの指標全てにおいてトレンド転換シグナルが出ました。このシグナルが本当なのか、、今後数日の株価を見守りましょう。
MACD
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしが少ないことでも有名です。こちらをご覧ください。
赤線がMACDであり、この線が黒のシグナル線です。赤線のMACDが上にあれば上昇トレンドですが、前回記事でデッドクロスを既にしていましたが、その後はというと、、、赤いMACD線が下放れしはじめていますね。下落トレンドを示しています。
まとめ:トレンド転換のシグナル連発!
今回も3つの指標を見ましたが、まとめると以下ですね。
見事なトレンド転換シグナルのオンパレードといったところですね。下期の業績への懸念が高まってきているということなのかもしれませんが、中長期的には個人的には伸びていく会社だと思っているのでガチホしつつ、スイングトレードでちょっと遊びます。笑
尚、オリックスの次回上半期決算発表は11/2(月)に予定されています。
恐らく今期業績予想を出してくるのもこの決算のタイミングだと思いますので、今から楽しみで仕方がありません!決算出たら、また決算速報記事出しまーす。
最後に、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれません。
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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