こんにちは！総合商社マンです！伊藤忠商事が8/31時点の自社株買い進捗状況をプレスリリースしたよ！8月中に自社株買いの発動はあったのか！？
伊藤忠商事が自社株買い進捗のプレスリリースを発表(9/1)
伊藤忠商事が9/1に自社株買いの進捗に関するプレスリリースを発表しました。
伊藤忠商事は2020年6月12日に総額700億円の自社株買いを発表し、6/30時点では未発動の状況でしたが、前回8/3に発表したプレスリリースでようやく自社株買いを始めた状況でしたね（詳しくは以下記事）。
今回発表したのは8/1-8/31の期間での自社株買い進捗状況内容になりますので、前回に続き自社株買いを行っていたのか気になるところです。
さて、リリース内容を見る前に、現在行っている伊藤忠商事の自社株買い概要を簡単におさらいしておきましょう。
【取得に係る事項の内容（2020年6月12日公表分）】
- 取得対象株式の種類 ：当社普通株式
- 取得し得る株式の総数 ：35,000,000株を上限とする(発行済株式総数（自己株式を除く）に対する割合約2.3％)
- 取得し得る株式の総額 ：700 億円を上限とする
- 取得期間 ：2020年 6 月12 日～2021 年6月11日
この自社株買いを発表した際の記事は以下です。
詳しくは上記記事をご覧頂ければと思いますが、伊藤忠が現在行っている700億円の自社株買いは、2020年6月12日に発表されたものの、実際は2019年6月12日～2020年6月11日で設定された700億円の自社株買いを1円も発動せずに持ち越したものとなっています。
自社株買い発表したのに発動しなかったのは「ファミリーマート買収の件でインサイダー情報があったこと」が理由だったようですが、投資家からは結構ブーブー文句が出ていましたね。笑
はい、ということでそんな伊藤忠商事のプレスリリースの内容を早速見てみましょう！
プレスリリースの内容
伊藤忠商事が2020/9/1に出したプレスリリースの内容を見てみましょう。
自社株買いの進捗状況はこちらです！
えーっと、8月の買付状況はというと、、、
0円！！！
また未発動です。笑 おいおい今回の自社株買いも結局買付せずに終わるんじゃねぇだろうなーと疑いたくなってしまいますね。。
というのも昨年自社株買いを発表して最終的に実施しなかった理由は、先ほど挙げた「ファミマ株のインサイダー情報」に加えて、「株価が高値で推移していたから」ということを過去の決算説明会の場で言っています。
そしてご存じのように昨日バフェット砲（以下記事）で総合商社株は爆上げとなっており、加えて伊藤忠商事の株価は連日上場来高値を更新中です。もし今後も株価がバフェット砲により上昇もしくは下支えされたとすると、再び「高値」を理由に自社株買い行わずにスルーという可能性もあり得ますね。
8月の自社株買いはゼロでしたので、進捗状況は変わらずで700億円の枠の内、発動したのは約56億円、残りの枠は約644億円となっています。
来月の発表がどうなるか、、、注目です。
最後に：バフェット砲で総合商社の株主還元に変化あるのか注目
この記事を書いている2020年9月1日時点で自社株買いを行っているのは伊藤忠商事だけですが、今回のバフェット砲を受けた結果、他商社が今後自社株買い含めた株主還元に力を入れていくのか個人的に注目しています。
自社株買いをする余力があるのは財務状況の良い三菱商事、三井物産、住友商事あたりかなと思いますが、とはいえコロナ禍で業績厳しい状況を鑑みるとすぐには期待しないほうが良いかなとも思います。来期以降かな。
ちなみに丸紅は現在の中期経営計画の期間中は自社株買いやりません宣言していますよ。総合商社各社の現在の中期経営戦略は以下記事に纏めていますので御覧ください。
バフェット砲を喰らった総合商社業界から引き続き目が離せませんね！
ということで以上です！
尚、決算書の読み方を勉強したいと思われている方にはこちらの本がおススメです。
堅苦しくなく、決算書の読み方全然分かりません！という方から、かじったことはあるけど改めて理解したいという初心者～中級者の方向けの本です。私自身も今更ながら改めて読むと頭の整理に繋がって非常に良書でした！
また、三菱商事を例に挙げて企業分析方法を学べる現役銀行員のたりたり社長という方が書いた良書もありおススメですよ！
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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