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【伊藤忠商事】バフェット砲で上場来高値連日更新中!最新株価チャート分析

こんにちは!総合商社マンです!バフェット砲をくらった総合商社の一角、伊藤忠商事。サプライズニュースで株価はどう動いた?最新株価チャートを見てみましょう!

 

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バフェット砲をくらった伊藤忠商事

8/31に株式市場でのビッグニュース。それは投資の神様ウォーレンバフェット率いるバークシャーハサウェイ社が日本の5大総合商社に出資をしたというものでしたね。それに関する詳細は以下記事に纏めているので御覧ください。

 

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当然伊藤忠商事も5社の内の1社でバフェット砲を喰らったわけですが、そのニュース以降の伊藤忠商事の株価はうなぎ登りで上昇となりました。

こちらがその日足チャートで実に4連騰です。

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株価(9/3終値):2,820円

年初来高値:2,861.5円(2020/9/3)←上場来最高値

年初来安値:1,911円(2020/3/17)

PER:10.51倍

PBR:1.36倍

配当利回り:3.12%

 

バフェット砲のニュースが流れる前の8/28終値が2,614円でしたので、3日間で7.9%の上昇となりました。他商社が10%以上上がっている中で伸び率が低いように見えますが、この伊藤忠商事だけ年初来高値どころか、上場来高値を爆進中という点も影響しているのかな。

総合商社各社の過去の上場来高値まとめは以下記事にあるので興味あれば御覧ください。※伊藤忠の上場来高値は株価が落ち着いたら更新します。笑

 

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はい、今回はその伊藤忠商事にフォーカスを当てて、バフェット砲を受けた後の株価上昇で株式チャートがどうなったのかを見てみたいと思います!

  

伊藤忠商事の最新株価チャート分析

バフェット砲を受けた後の伊藤忠商事の最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。 

今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。

  1. RSI
  2. 一目均衡表
  3. MACD

また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。

 

 

RSI

RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。

RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。

RSI<30  :売られ過ぎ

RSI 30~40  :少し売られている

RSI 40~60  :だいたい中立

RSI 60~70  :少し買われている

70<RSI    :買われ過ぎ

この数字を参照しながら伊藤忠商事のRSIを見てみましょう。

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このチャートの下部分がRSIの推移です。

  • 14日の短期線(紫線):88.20
  • 25日の中期線(緑線):82.87

どちらの線も80を超えており、RSI上は完全に「買われ過ぎ」水準となっています。昨日書いた三菱商事同様ですね。ただ、9/2の時点でも80超えていたのに、9/3もしっかり株価は上げてきました。とはいえ加熱気味なのは間違いないので調整には注意ですね。

 

一目均衡表

続いて伊藤忠商事株を一目均衡表で見てみましょう。

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一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。

  1. 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。伊藤忠商事株のすごい点は5/11に転換線が上に抜けるゴールデンクロスをした後、6月後半に若干弱含んだもののほぼ一貫して上昇トレンドを維持しているところです。現在も強い上昇トレンドを示唆していますね。
  2. 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。これまた26日前の株価よりもピンク線がおもいっきり上にありますね。ま、上場来高値更新中なんだから当たり前ですが(笑)強い上昇トレンドを示唆しています。
  3. 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になりますが、雲は現在の株価の遥か下の2,300円台となっており、現在の株価は雲の遥か上です。過熱感には注意ですがここでも強い上昇トレンドを示唆していますね。

一目均衡表ではどの点においても強い上昇トレンドシグナルが出ていることが分かりました。これぞ上場来高値更新中の株価チャートだ!!って感じですね。笑

 

MACD(マックディー)

最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名です。最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。

 

itochu-macd-20200903

 

MACDは8/5にゴールデンクロスを達成して以降現在に至るまで上昇トレンドシグナルを発信し続けています。強いなー、伊藤忠株。ここにも売りシグナルは見えませんでした。

 

 

結論:上場来高値爆進中だが、短期的な調整には注意

今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。

  1. RSIは短期急騰で「買われ過ぎ」と過熱感が出ている状況。
  2. 一目均衡表は3点において上昇トレンド示唆。
  3. MACDも上昇トレンドを示唆。

こんな感じ。三菱商事株と同じようなシグナルとなっています。

至る所で上昇トレンドシグナルが出ている一方、RSIでは「買われ過ぎ」シグナルも出ているので、一旦の調整が入る可能性はありそうです。一方、信用倍率もちょっと見ておきましょう。

上記は9/1終値時点の情報ですが、9/3の終値時点でも伊藤忠商事の信用倍率は0.38倍と、圧倒的に信用売りポジションのほうが多い状況です。これは「上がり過ぎだから近々下落する」と思っている人が大半ということを意味します。一方、将来信用売りは決済されてその分買いが入ってきますので、需給環境は悪くないと言えそうです。

加えて伊藤忠商事は総合商社の中で唯一自社株買い枠を設定しています(詳しくは以下記事)。

 

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この上場来高値の中で自社株買いを発動してくるとはあまり思えませんが(8月ですら実弾投入無し)、自社株買い入れ期待もありこの点も需給環境を良くしているのかなと思います。

いやはや、信用買いVS信用売り、この攻防は見ものですね!

伊藤忠商事の株価からも目が離せません!!

 

尚、先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。

 

 

初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ!

  

ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。

今回も最後までお読み頂き有難うございました!

 

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