こんにちは!総合商社マンです!日経平均が大きく上昇する中で、KDDIの株価は上昇せず下落。チャートの状況を見てみましょう!
KDDI株価が日経平均と連動せず
KDDI株価が日経平均が大きく上昇する中で連動せずに下落となっています。
具体的には日経平均は前日比+282.24円、+1.23%上昇となりましたが、KDDIは前日比▲22円、▲0.82%の下落となってしまいました。
日経平均チャート
KDDI株価チャート
KDDIのここ最近の下落は菅政権による携帯料金値下げ圧力が発端で、その後NTTドコモが親会社のNTTに完全子会社化されることが発表され、携帯値下げに現実味が帯びてきた結果、下落に拍車が掛かったという流れでしたね。
KDDIの株価指標
KDDIの最新株価指標を見ておきましょう。
こちらが10/5終値の日足チャートです。先ほどのものよりも期間長めに表示しています。
株価(10/5終値):2,655円(前日比▲22円、 ▲0.82%)
年初来高値:3,451円(2020/2/12)
年初来安値:2,632円(2020/9/29)
PER:9.54倍
PBR:1.38倍
配当利回り:4.52%
配当利回り(優待込み):5.65%
信用倍率:2.67倍(10/2時点)
指標だけ見るとPER10倍割れだったり、配当利回りも高水準と魅力的に見える数字がずらりと並んでいますが、仮に携帯料金値下げが実施されて業績が悪化するとなると、これらの株価指標も当然悪化する可能性があるので鵜呑みにするのは止めましょう!
ということで、日経平均と連動しなかったKDDIの株価チャートがどのような状態になっているのかを見ていきたいと思います!
尚、最新のKDDIの業績を見たい方は以下記事に纏めていますので御覧ください。
KDDIの最新株価チャート分析
KDDIの最新株価チャートを分析して、現在の株価がチャート的に割高なのか、割安なのか、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのかを見てみたいと思います。
前回は年初来安値を更新した9/29終値ベースで株価分析をしていたので(以下記事)、その時からの状況変化にも焦点を当ててみます。
この前回記事では「下落トレンド継続中、MACDを引き続き要ウオッチ」というまとめをしていました。
さて、今回も見る指標は以下の3つで、全て日足ベースで見て行きます。日足ベースですのでスイングトレードを前提としたチャート分析です。
- RSI
- 一目均衡表
- MACD
また今回チャート分析にするにあたり参考にした図書はこちらです。
RSI
RSIは株価が「買われ過ぎ」もしくは「売られ過ぎ」かを見る指標です。
RSIの数値のおおまかな使い方は以下の通り。
RSI<30 :売られ過ぎ
RSI 30~40 :少し売られている
RSI 40~60 :だいたい中立
RSI 60~70 :少し買われている
70<RSI :買われ過ぎ
この数字を参照しながらKDDIのRSIを見てみましょう。
このチャートの下部分がRSIの推移です。
- 14日の短期線(紫線):26.09(前回:23.46)
- 25日の中期線(緑線):26.58(前回:25.13)
前回とRSIの水準は大きく動いていませんね。RSIの方向感はあまりなく下げ止まった印象を受ける動きですが、まだ上昇反転するかどうかはここからは掴めません。とはいえ「売られ過ぎ」水準ですので、反転攻勢に期待したいところです。
一目均衡表
続いてKDDI株を一目均衡表で見てみましょう。こちらです。
一目均衡表の詳細説明は本記事の趣旨とはずれるのでしませんが、簡単に3つのことが分かります。
- 緑色の線が転換線で、濃い赤色の線が基準線です。「転換線が基準線を上に抜けたら買い」、その逆で「転換線が基準線を下に抜けたら売り」です。ここは大きな変化は無く下落トレンドから変化なしです。9/2に緑線が赤線を下に抜け落ちるデッドクロスして以降、右肩下がりです。
- 遅行スパンと26日前の株価の関係で買いか売りかが見れます。薄いピンクの線が遅行スパンです。ここでも変わらず、ピンク線が26日前の株価よりも大きく下にあり、下落トレンドを示唆しています。
- 現在の株価と雲の関係を見ることでこれまた上昇下落トレンドや、株価の上値目途や下値目途が見れます。 灰色に塗られた部分が雲になります。雲は現在の株価よりも遥かに上の3,200円台。上昇に転じれば一つの目安になりますが、ちょっと下落圧力が強い状況です。
一目均衡表は引き続き分かり易い下落トレンドを示しています。
MACD(マックディー)
最後にMACDを見ておきます。この指標でも上昇トレンドが下落トレンドかをみることができます。MACDは比較的ダマしの少ない指標としても有名で、個人的には現在KDDI株でこのMACDに注目しています。
最新のMACDチャートはどうなっているでしょうか。こちらをご覧ください。
下の部分がMACDチャートです。赤線がMACD、黒線がシグナル線と言われるもので、端的に言うと、MACD線がシグナル線よりも上にあれば上昇トレンド、逆であれば下落トレンドといった具合です。
御覧の通りまだMACDの赤線が下にあり、ゴールデンクロスには至っていませんが、赤と黒の線がかなり近づいてきています。
カモン!クロスしてくれ!
と言いたくなるMACD線ですね。笑
まとめ:下落トレンド継続中。MACDを引き続き要ウオッチ
今回3つの指標を見ましたが、纏めると以下です。
- RSIは膠着状態でトレンド見えず。ただし「売られ過ぎ水準」
- 一目均衡表は3点において全て下落トレンド示唆で変わらず。
- MACDのゴールデンクロスを見届けたい。
こんな感じ。
MACDが前回記事から1週間程度経過してもまだゴールデンクロスとはならずお預けとなりました。個人的にはこのMACDがゴールデンクロスしたタイミングで入ってみようかなーと考えていますが、その時の市況の状況次第といったところでしょうか。
ただKDDIに限らずですが通信株が現在怖いのは、ちょっとした政府の発言等の悪材料が出ると、バコンと大きく下げるようなボラが高い状況になってしまっていることですね。どの程度この携帯値下げがKDDIのビジネスに影響を与えうるのか、まだ自分なりの整理が出来ていないところも自信を持って入りにくいところです。
でも個人的には高配当である一方、5Gの成長も取り込めるバリューとグロースのハイブリッド株なのかなと思っていて結構好きな銘柄ではあります。笑
ちなみに次回KDDIのイベントは10/30に予定されている第2四半期決算発表です!
その決算説明会の場所でこの携帯値下げについて何が語られるのか、注目ですね!
引き続きKDDI株を定期的に追いかけていきたいと思います!
尚、通信大手3社を色々な角度から比較した記事もあるので興味あれば御覧ください!
先ほども紹介しましたが、今回チャート分析をするにあたり参考にした書籍は以下の「株チャートがおもしろいくらいわかる本」というやつです。
初心者にも分かり易く記載された本なのでチャート初心者の私にはすっと入ってくるところがあり、非常に読みやすかったのでお勧めですよ。このリンクから簡単に目次だけでも読めますので一度見てみても面白いかもしれませんよ!
ということで今回は以上です!当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
今回も最後までお読み頂き有難うございました!
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