こんにちは！総合商社マンです！伊藤忠商事が2021/4/30時点の自社株買い進捗状況をプレスリリースしたよ！
伊藤忠商事が自社株買い進捗のプレスリリースを発表(5/6)
伊藤忠商事が5/6に自社株買いの進捗に関するプレスリリースを発表しました。
伊藤忠商事は2020年6月12日に総額700億円の自社株買いを発表し、実際に買い始めたのは7月からでした（以下記事詳細）。
今回発表したのは2021/4/1～4/30の期間での自社株買い進捗状況内容になります。前回3月は自社株買いはありませんでしたね。果たして4月に自社株買いが行われていたのか注目です。
詳しいリリース内容を見る前に、現在行っている伊藤忠商事の自社株買い概要を簡単におさらいしておきましょう。
【取得に係る事項の内容（2020年6月12日公表分）】
- 取得対象株式の種類 ：当社普通株式
- 取得し得る株式の総数 ：35,000,000株を上限とする(発行済株式総数（自己株式を除く）に対する割合約2.3％)
- 取得し得る株式の総額 ：700 億円を上限とする
- 取得期間 ：2020年 6 月12 日～2021 年6月11日
この自社株買いを発表した際の記事は以下です。
詳しくは上記記事をご覧頂ければと思いますが、伊藤忠が現在行っている700億円の自社株買いは、2020年6月12日に発表されたものです。ただし、実際は2019年6月12日～2020年6月11日で設定されていた700億円の自社株買いを1円も発動せずに持ち越したものとなっています。
昨年自社株買いを発表したのに発動しなかったのは昨年の自社株買い期間中に株価が「史上最高値更新」をしていたことや、「ファミリーマート買収の件でインサイダー情報があったこと」が理由だったようです。
今までの買付はこんな感じ。
6月：0円
7月：56億円
8月：0円
9月：0円
10月：44億円
11月：0円
12月：0円
1月：0円
2月：35億円
3月：0円
4月：？？←今回
はい、ということでそんな伊藤忠商事のプレスリリースの内容を早速見てみましょう！
※当記事掲載のスライドは伊藤忠商事のプレスリリースからの抜粋です。
プレスリリースの内容(2021/5/6)
伊藤忠商事が2021/5/6に出したプレスリリースの内容を見てみましょう。
4/1～4/30の期間の自社株買いの進捗状況はこちらです！
はい、今月も買い付け額はゼロです！！！きりっ
今年2月の35億円の買付の取得平均は3,212円でしたが、3月もゼロ、4月もゼロです。
以下は日足チャートですが、4月1日に上場来高値となる3,656円を付けた後下落気味だったので絶好の買い場だった気もしますが、一切買う気配がありません。笑
その結果、買付の累計金額は合計枠700億円の内、135億円で不変です。
時系列で見ると以下の通りです。
時系列
6月：0円
7月：56億円
8月：0円
9月：0円
10月：44億円
11月：0円
12月：0円
1月：0円
2月：35億円
3月：0円
4月：0円
合計：約135億円/700億円（余力565億円）
期間はもう残すところあと1か月だというのに、余力を565億円も残しています。これ、残す1カ月で565億円買付するとも思えず、完全に個人的な穿った見方ですが、昨年の自社株買い発表したのに買付しなかった事象と照らし合わせると、伊藤忠はなんらかのインサイダー情報を持っていて自社株買いをしたくても出来ないということがあるのではと思ってしまうレベルですね。冒頭にも書きましたが、2019年はファミマ買収を控えていたことを理由に700億円の自社株買いを1円も買付をせずに、翌年に持ち越しをしたという前科があります。笑
最後に：伊藤忠は総合商社トップに君臨
今回伊藤忠商事の自社株買い状況のリリース内容を見てきましたが、結局4月の自社株買いを発動せずに終わりました。一方で、先日公表された伊藤忠商事の中経経営計画の中では毎期増配の累進配当に加えて自社株買いについても、「機動的・継続的に実行」することを謳っています。
特に今回の決算発表資料では現在行っている自社株買いに関する説明はありませんが、来月期限が到来することもあり、なんらかのコメントか発表があるのか、注目です。伊藤忠の最新決算は以下記事に纏めてあります。
また、最新の総合商社各社の自社株買い状況は以下に記事に纏めているので御覧ください。 先日三井物産と双日も自社株買いを発表したばかりです。
最後に、三菱商事や伊藤忠商事、三井物産を含んだ私の最新投資ポートフォリオを以下記事で公開しているので興味あれば御覧ください。
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ということで、以上になります！
当ブログでは個別の銘柄について言及することがありますが、投資を推奨しているものではありません。投資は自己判断でお願いします。
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